Shalamarといえば、やっぱりJody Watleyのイメージ、そして77年にLos Angelesに設立され人気を集めたLabel Solar(Sound of Los Angeles Records)を代表するSoul Groupという強烈なすりこみが自分にはある。そう、80年代のMotownとまで称され、Midnight StarやWhispers、Lakeside、Dynastyといった面々が70年代後半から80年代にかけて活躍したSweetで明るく突き抜けた正にLos Angelsの青空のようなイメージを体現したLabel Solarを代表するような歌って踊れる華やかな男女のGroup、ある意味、80年代を象徴するような音楽のみならずDanceを伴ってVisual的にも楽しめるVocal TrioがShalamarといった感じ。まあ、イメージとしてはこのジャケットの通りっすな。彼らは、元々は人気番組『Soul Train』のBooking Agent Dick GriffeyとShow CreatorでProducerのDon Corneliusによって世に出たDisco Groupであった。最初のHitはSoul Train Recordsから77年にリリースされたMotownのHit曲のDisco Medley “Uptown Festival”。Billboard Hot 100で25位、R&B Chartで10位と成功を収め、Soul TrainのDancerだったJody WatleyとJeffrey DanielをSession Vocalistに代えて加入させ、OriginalのLead SingerだったGary Mumfordと3人でShalamaerとして始動、翌78年のSolarからリリースとなった2nd Album『Disco Garden』でMumfordがGerald Brownに代わり、Leon Sylvers III作の“Take That to the Bank”のHitを生むも今度はGeraldが脱退、後任として79年にHoward Hewettが加入する。こうしてWatley、Daniel、Hewettの3人体制となったShalamarはSolarからLeon Sylvers IIIのProduceで本作をリリースするのである。Shalamarは英国でも人気が高く、本作は同国で45位のSmash Hitとなった。
『Big Fun』はShalamarが79年にSolarからリリースした3作目のアルバム。 同年12月にリリースされたSingle“The Second Time Around”は80年に入ると、Billboard Hot 100で8位、Billboard US Dance Chartでとうとう首位を獲得、Million Sellerを記録。アルバムもR&B Chartで4位、Billboard Chartでも23位を獲得して、Shalamarは一躍80年代を代表する人気Groupに躍り出た。
アルバム1発目は“The Right Time For Us”。哀感漂うCatchyなナンバーでLeon Sylvers IIIお得意のFunky歌謡なバッキングにのってStringsやChorusも爽やかで心地良くJody Watleyの伸びやかなVocalを盛り立てている。
“Take Me To The River”はP-Funkなイントロからドッシリ重たいリズム隊にのってNastyなVocalがイイ感じ。サビはキッチリSweetにキメているのも彼ららしい。後のShalamarからは考えられないけれど、個人的にはこのFunk路線は最高。
“Right In The Socket”もStringsが駈けぬけるDiscoなノリが最高。こちらも哀感漂うCatchyな歌メロがShalamarらしい。
上述の大ヒット曲“The Second Time Around”。この高揚感とCuteで弾けるJodyのVocalが実に良い。
“I Owe You One”もノリの良いCatchyなサビがご機嫌なDisco Soul。
“Let's Find The Time For Love”はイントロのMellowなエレピからウットリ浸ってしまうSweetなBallad。JodyとHowardのVocalの掛け合いも良し。
アルバム最後をシメるのは“Girl”。エレピとOrgan、響き渡るPercussion、重たいベースがご機嫌なナンバー。Latinな哀愁も感じられてHoward HewettのSoulfulなVocalもイイ感じ。思わず腰が動いてしまう。
◎The Second Time Around/Shalamar
(Hit-C Fiore)