External MenaceはScotlandのGlasgowの北東部に位置するNorth Lanarkshireの町Coatbridgeで70年代後半に結成されたHardcore Punk Bandである。Blackpoolに設立されたLabel Beat The System !!から82年にリリースされたOi Punkの名Compilation Album『Total Anarchy』の冒頭を飾る“What The Hell”と“External Menace”の2曲には、とにかく痺れまくったものだ。LancashireはFleetwoodの荒くれPunk野郎どもOne Way Systemの“Riot Torn City”やBlackpool出身のThe Fitsの“Lights”や“I Hate”、DurhamのPunk Band Uproarの“Soldier Boy”、Antisocialの名曲“Your Choice”、“Screw U”といった大好きな曲と共に、自分のツボ突きまくりの彼らの攻撃的なPunkは強い印象を残したのだった。Beat The System !!から同年にリリースされた『Youth Of Today E.P.』と翌83年リリースの『No Views E.P』は最高としか言いようがなく、Aggressiveに明日なき疾走を続ける粗暴且つ直向きな、それでいて妙に耳に残るMelodyが魅力的なこのPunk Bandが当時アルバムを残してくれなかったことが残念でならなかった。SneedyことギタリストJohn Sneddon、WullieことVocalのWullie Hamillが10代前半の時に始めたバンドが母体となって、SanzことベースのSandy Halkett、ドラムスのDerekことDerek Patersonが加わった4人組はExternal Menaceを名乗り、この全曲最高の2枚のEPを残してくれた。その後、バンドはVocalのWullieが脱退してTommy Wallaceが加入したりするも、すぐに抜けてSneedyがVocalも担当する3人体制の時もあったらしい。別のバンド名で活動したり、なんだかんだあって結局バンドは消滅してしまったようだ。そして95年にCaptain Oiから過去の音源を収録したCompiation盤『Pure Punk Rock』がリリースされた時にバンドは再結成されたようだ。結成時のメンバーはSneedyのみでWelshyことJohn WelshがVocalとして加わり、2人以外は色々メンバーの出入りはあったものの欧州をTourして、とうとう98年に1st Albumとなる本作をリリースするのであった。
『The Process Of Elimination』はExternal Menaceが98年にリリースしたアルバム。SneedyとWelshyに加えてギターのBobe Copeland、ベースのBilly Dunn、ドラムスのStu Davisというメンツ。
アルバム1曲目は“This Country”。疾走感に満ちた気合の入った一発。
いきなりギターの激カッコイイRiffが炸裂する“Standin' On The U.K.”。驚きのSlap Bassが飛び出す“These Pricks Are Wrong”もギターが強力。
小気味よく疾走する“Watch You Drown”。
これまたSharpなギターのカッティングがご機嫌な“Rude Awakening”。
『Youth Of Today E.P.』収録“Don't Conform”の再演。
“Bullet Of Persuasion”は愚直に突っ走る激熱Punk。
タイトル曲“The Process Of Elimination”も明日なき暴走がカッコイイ。
Heavy Metalな香りも仄かに漂う“In This Time”。
Tempoを落とした“Killin' Me Asylum”はReggaeなノリも最高。この懐の深さもSneedyらしい。
“We Wanna Know”も突っ走りまくりで野郎のVocalの掛け合いがイイ感じ。
がむしゃらに突っ走る“Seize The Day”も2本のギターの絡みとウネリまくるベースがカッコイイ。
これまたイントロでSlap Bassが飛び出す“Don't Call It Livin'”。Heavy Metalな香りも漂いながら激走するさまに思わずヘドバンかましそう。
最後をシメるのは“Sort It Out”。PopでCatchyなChorusや中間部の展開が初期の彼らからは考えられないけれど熱さと気合は本物である。
(Hit-C Fiore)