My Queen/Gaston | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

 なんですかっ、このジャケットは?とはいってもFunkに関していえば変ジャケは良盤の証。これは期待できそうでっせ。GastonはNorth Carolina州Gastoniaで結成されたSelf-Contained Funk BandThe J.B.'sP-FunkEW&FSly & the Family StoneOhio PalayersKool & the GangIsley BrothersCameo以降、70年代後半から80年代前半にかけて雨後の筍のように登場したFunk Bandの中でもRose RoyceやAtlantic Starr、Mass Production、そしてThe S.O.S. BandやMidnight Star、Star Point、One Wayらに代表される女性VocalをFeatureしたFunk Bandは、それなりの人気を集めるようになってきた。勿論、Chaka Khanを擁したRufusを忘れてはならないが。このGastonもまたメンバーに女性SingerVirginia Gaskinsを擁した7人組である(とはいっても彼女が前面に出ているわけではない)。Virginiaの他にはOrgan、Piano、Synthesizerを演奏するValentino Burroughs、鍵盤とギター担当のBig DaddyことQuincy Huitt、ギターとFlute、Pianoを演奏するJerry Reid、ドラムスのWilliam Fewell、ベースのGregory Thompson、Vocal、PercussionのRandy Hudsonというメンツ。本日ご紹介するのは彼らが

Georgia州AtlantaのLabel Hotlantaから78年にリリースしたDebut Album。彼らは82年North Carolina州のLabel Chocolate Cholly'sから2ndアルバム『Gaston』をリリースしているが、VirginiaとベースのGregory Thompsonが抜けて、Lead VocalとTrumpet担当のRichard Butlerが加入している。こちら中々の出来ではあるが、個人的にはこの1stアルバムの方がツボである。Ohio Players~Cameo流儀のコテコテながらCoolでJazzyなSpiceが効いたFunkが中々のモノである。彼らはその後も名前を変えて作品を発表していたようだ。

 

 『My Queen』はGaston78年にリリースしたアルバム。

アルバム1発目は“Magnificent Choo Choo”。ChorusVocalといい、Cameoの影響が強く感じられるCoolなFunk。Funkyに引き締まったリズム隊にのって妖しく揺らめくエレピHardに唸りを上げるギターが激カッコイイっす。ギターのQuincy Huittの作品。

Fantasy Garden”はJazzyPercussionも含めチョイLatinも入ったリズム隊アコピSpacyなSynthesizerCombinationが抜群のインスト曲。リズム隊も気持良すぎ。メンバーの鍵盤奏者Valentino Burroughsの作品。

Clock In”もCameo流儀チョイHumorousな余裕かましたFunk。至るところにCameoの影響が感じられる。それにしてもCameo同様にビシッとキマッたChorusが素晴らしい。

My Dreams”は紅一点Virginia GaskinsのVocalをFeatureしたBallad。そのVocalは雰囲気はイイ感じだけど特に特筆するものはないが、エレピを中心にMysteriousな雰囲気を感じさせるバックの演奏がCoolで実に気持ち良い。

タイトル曲“My Queen”。Horn隊とギターのRiffが激カッコ良く絡み合うFunk。そしてChorusに絡むOhio PlayersのSugarfoot~Cameoの系譜を継ぐオッサンVocalがイイ味出しまくり。一糸乱れぬChorus隊P-Funkの香りも漂い最高っす。

Jerry ReidFluteをFeatureした“Clap Song”はインスト曲。Percissionも鳴り響き、Slapも炸裂するご機嫌なFunk。冷ややかなStrings Ensembleもイイ感じ。

アルバム最後をシメるのはVirginia GaskinsのVocalをFeatureしたSweetなBalladLove And Affection”。ベースのGregory Thompsonの作品。

(Hit-C Fiore)