Lorez Sings Pres/Lorez Alexandria | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

  Lorez Alexandriaは大好きなJazz Singerの一人だ。"One of the Most Gifted and Underrated Jazz Singers of the Twentieth Century".と称されたLorezのDeepで表現力豊かなVocalはいつ聴いても最高だ。Illinois州はChicagoで生まれのLorezは幼い頃からChurch ChoirsGospel Musicを歌って育ってきた。当然ながら、LorezのBackgroundにあるGospel Feelingが彼女の個性となっている。Jazzのプロ歌手になるまでA Cappella Groupで歌い続けてきた実力もさることながら、その洗練されたBluesyな感覚は他の追随を許さない個性的なものだ。20代後半になってKing Recordsという中西部にあるLocal Labelから『This Is Lorez!』でアルバム・デビューしたLorezだが、同レーベルやArgoからリリースされている彼女の初期のアルバムは後にImpulse!からリリースされる彼女の代表作傑作と言われている『Alexandria The Great』に決して負けない魅力を持ち続けている。2作目となる本作はLive盤であるが、デビュー・アルバムに続いてピアニストのKing Flemingが中心となったバンドの演奏がこれまた素晴らしい。ドラムスには引き続きVernell Fournier、ベースにはThe Ramsey Lewis TrioEldee YoungEarl MayVibraphoneには後にEarth, Wind & FireProducer/Songwriter/Arrangerとして大成するCharles Stepney。そしてTrumpetPaul Serrano、さらにBass TrumpetCy TouffというHorn隊も面白い。本作はA Tribute to Lester Youngと副題がついている通りで伝説のSax奏者へのHomageとなっており、Lesterゆかりの曲や、Lesterが親しくしていたBillie Holidayの曲も取り上げられている。70年代は音沙汰がなくなってしまったLorezであるが、80年代後半以降のLondon Club Jazz系で彼女のアルバムが取り上げられたり再評価されたのは、Lorezの音楽に普遍的なSoulが宿り、決して古びることのないStyleとしてLorezのVocalが評価されたこともあるだろう。70年代後半に再びシーンに登場したLorezが円熟した魅力的な作品を届けてくれたことも特筆すべきだ。

 

 『Lorez Sings Pres』はLorez Alexandria57年に行った地元ChicagoでのLiveの模様を録音したLive盤である。

Introductionに続いて“Fine And Dandy”。早速Lorezの圧倒的なScatが炸裂する。

Fooling Myself”はLorezがしっとり歌い上げるBallad。時々HuskyになるVocalが色っぽい。RomanticなCharles StepneyVibraphoneも雰囲気タップリだ。

D.B. Blues”もイントロからLorezの小粋なScatがビシバシと心地良くキマる。指パッチンのご機嫌なBluesHorn隊との掛け合いもバッチリ。お客さんも思わず手を叩く。

小洒落たYou're Driving Me Crazy”はご機嫌なSwigerでLorezも気持ち良さそうに歌っている。SwingするBeatにのって短いながらもVibraphoneソロ、Trumpetソロと次々に続くところがご機嫌である。

VibraphoneがFeatureされた“Easy Living”もLorezは雰囲気たっぷりに歌い上げている爽やかなお色気が最高っすな。

続いてもRomanticなBalladPolka Dots And Moonbeams”。表現力豊かなLorezのVocalにメロメロっす。

小粋にSwingする“This Years Kisses”は高音部になった時にHuskyになるLorezの艶っぽいVocalがゾクゾクするほど魅力的だ。

There Will Never Be Another You”では洗練されたLorezの歌唱に酔いしれる。

No Eyes Blues”もイントロから飛び出すLorezのBluesyなScatCoolVibraphoneが素晴らしい。Cy TouffのBass Trumpetソロ、Paul SerranoのTrumpetソロと続くところも粋である。

最後をシメるのはScatで始まる“Jumpin' With Symphony Sid”。一人ずつメンバー紹介をしていく度にソロが飛び出していくのが楽しい。

(Hit-C Fiore)