大谷選手、2打席連続本塁打も文句なしに素晴らしいけれど、しっかり四球を選んで盗塁、そして激走サヨナラのホームイン、これはシビれましたなあ。魅せてくれますなあ。何よりあそこで四球をしっかり選んでチームの勝利に貢献しようとする姿勢、そして迷わず全力疾走でホームを目指す姿勢、そりゃチームメイトにも監督にも愛されますわ。長嶋茂雄以来の華のある、大らかで天然の魅力が炸裂している。自分は残念ながら長嶋の全盛期を見ることはできなかったが大谷選手の進化する野球を見ることができて本当に嬉しい。
The Rhythm MakersはNew York CityはBronxで結成されたFunk Groupで、あのGQの前身バンドとして「知られている。元々はSabu & The Survivorsとして68年に結成された4人組のGroupで、SabuとはメンバーのベーシストKeith "Sabu" Crierのことであった。SabuとLead VocalとRhythm Guitar担当のEmanuel “Rahiem” LeBlanc、ドラムスのKenny Banks、鍵盤奏者のHerb Laneの4人組として74年にDe-Lite Records傘下のVigor Recordsからご機嫌な7", Single“You're Never Too Old (To Get On Down)/How Much I Love You”でデビューしている。翌75年には“Touch/Memories Of You”と“Prime Cut/Zone”をリリースしている。そして伝説として今でも語り継がれているThe Loftの主催者David MancusoがSpinしたベースがぶっとくウネりまくるインスト曲“Zone”が当時のDandcefloorで評判を集めることになる。本作はDe-Lite Recordsから76年にリリースされたThe Rhythm Makersのデビュー・アルバムにして彼らが残した唯一のアルバム、そして70年代半ばのFunk名盤となる傑作なのである。GQはお気に入りのFunk Bandであるわけだが、この音盤を聴いた時には驚かされた。洗練やCatchyな完成度ではGQに及ばないまでも、荒削りながらAggressiveな勢いと低音でどす黒く蠢くベースとキレの良いギターのカッティング、Spacyで浮遊感に満ちた鍵盤、しなやかに躍動する引き締まったドラムス、そして、そこにFluteやSaxが絡んで生み出されていく腰を動かすRawでDiscotiqueなFunkは最高である。インスト曲が素晴らしいのいうまでもないが、Emanuel “Rahiem” LeBlancの時にFalsettoもまじえた甘美なVocalと爽やかなChorusはSoulfulでFunkな心意気と熱気を持ち合わせているところが良い。同時代の凡百のDisco Funk Bandとは一味も二味も違う捨て曲なしの名盤である。
『Soul On Your Side』はThe Rhythm Makersが76年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目は“Can You Feel It (Part 1)”。Slap BassがAggressiveに迫ってきてFunkyなClavinetやCoolなエレピ、キレの良いギターが織り成す激カッコイイ黒光りするインスト曲。Saxも効果的。
“You Better Believe It”はベースとClavinetのFunkyなCombinationにのってSoulfulなVocalとChorusがビシバシとキマるのが最高に気持ち良い。
“Soul On Your Side”はGQのヒット曲“Disco Nights”の原曲となったナンバー。爽やかなChorusやギターのカッティングが心地良い。こちらはFluteがイイ味を出している。
上述のThe Loft Classicの激カッコイイ“Zone”。SpacyなSynthesizerで始まり、黒々と低音で蠢くベースが最高。
“Funk-N-You”は2分チョイなのが残念であるが、P-FunkなSynthesizerとChorusが面白い。
“Street Dreamin'”はFunkyな演奏と甘美なVocalとChorusの取り合わせが素晴らしい。VibraphoneやSynthesizerの使い方もイイ感じ。
蕩けてしまいそうなエレピで始まる極上のBallad“You're My Last Girl”。LeBlancのFalsettoが絶品で、包み込むようなChorusもまた雰囲気タップリ。
破壊力抜群のキレキレのリズム隊が下半身に直撃するインスト曲“Monterey”。とにかくSharpなギターのカッティングといいドラムスのHi-Hat裏打ちといい切れ味鋭く心地良いツボを、これでもかと突いてくる。
アルバムの最後をシメるのはアルバム1曲目の歌入りで1分に満たないReprise“Can You Feel It (Part 2)”。
(Hit-C Fiore)