Alphonso Johnsonというベース奏者を知ったのはWeather Reportであったが、Eddie Hendersonの『Sunburst』やGeorge Dukeの『The Aura Will Prevail』、Flora Purimの『Open Your Eyes You Can Fly』といった大好きなアルバムで素晴らしいベースを弾いていて、夢中になって追いかけたものであった。何よりもHermeto Pascoalの名盤『Slaves Mass』のA面1曲目を飾る名曲中の名曲“Tacho (Mixing Pot)”でのベースが最高であった。Weather Reportでは後任のJaco Pastoriusにばかり注目が集まりがちであるが、Alphonso Johnsonのベースは個人的にはJaco以上に影響を受けたのであった。フレージングは元より、自分の親指を固定しないで弾く奏法はAlphonsoを参考にしたものだ。Alphonso独特のタイム感、弾きすぎることなく、間を生かしたうねるようなフレージングに特に心惹かれるものがある。Dawilli GongaことGeorge Dukeに、Airto MoreiraやFlora PurimのBrasil勢とGary BartzやBennie Maupin、Patrice Rushen、Frank ZappaのThe Mothersで鍵盤奏者として活躍していたIan Underwoodといった腕利きたち、さらにドラムスにはNarada Michael WaldenやLeon Ndugu Chanclerを迎えた初リーダー作『Moonshadows』も結構聴いたものだが、本作も負けず劣らず聴きまくったものである。引き続きRushenとUnderwoodが鍵盤で参加し、Sheila EscovedoやChester Thompson 、Ruth Underwoodらの参加もリズムを躍動させるのに一役買っている。最近では、Alphonsoがベースを弾いている映像も簡単に見ることができるようになったのも嬉しい。Alphonsoは今でもずっと憧れのベーシストなのである。
『Yesterday's Dreams』はAlphonso Johnsonが76年にリリースしたアルバム。
アルバム1曲目“Love's The Way I Feel 'Bout Cha”はDiane ReevesのVocalをFeatureし、Phillip BaileyをVocalに迎えて自らもVocalで参加した歌モノ。Grover Washington, Jr.のSaxソロもイイ感じ。
Funkyな“As Little As You”。お待ちかねAlphonsoのベース・ソロが始まりPatrice Rushenのエレピ・ソロのかけ合いとなるところが最高に心地良い。
“Scapegoat”はHorn隊のメロディがありきたりのFusionになっているが、Alphonsoの低音で鳴らすベースは実に気持ち良い。Trickyなベース・ソロも面白い。
Jon Lucianの低音のVocalをFeatureした“Show Us The Way”は雷鳴のSEで始まり、Ian Underwoodの幻想的なSynthesizerが素晴らしい。ギターのArpeggioをバックにLucianが雰囲気たっぷりに歌い上げる。Synthesizerのソロも気持良すぎ。
“Balls To The Wall”はChester Thompsonがドラムを叩きRay Gomezのギターが唸りを上げる。 RusheはエレピとClavinetで応戦。これはLiveで盛り上がるだろう。
“Tales Of Barcelona”は大仰なイントロで始まり、AlphonsoのVocalはご愛嬌。ベース・ソロがゴリゴリ来るかと思ったら残念な尻切れトンボ。
“Flight to Hampstead Heath”はAlphonsoのFretless Bassのソロが聴ける。幻想的な前半から一転して後半はやや大仰に盛り上がるパターンでRuth UnderwoodのPercussionも加わり、キメがビシバシ入ってZappaっぽく終わる。
最後をシメるのは激カッコイイFunk“One To One”。Ernie WattsやGeorge Bohanon、Chuck FindleyらのHorn隊もキレキレで、AlphonsoはSlapをキメれば、Patrice Rushenのエレピ・ソロが最高。EmotionalなRay Gomezのギター・ソロもイイ感じ。
(Hit-C Fiore)
