
Delaney Bramlettはもともっと評価されてもいいMusicianである。あれほどDelaney & Bonnie & Friendsは高い評価を受けているし、元PartnerのBonnie BramlettだってPowerfulかつSoulfulなSingerとして評判となりSwamp関係が再評価された時にも脚光を浴びて現在も活動中である。Mississippi生まれでLos Angelesに移り住んだDelaney BramlettはABC制作による60年代伝説のTV Show『Shindig!』のHouse BandとなるShin-diggers~ShindogsのメンバーとしてGlen CampbellやBilly Preston、James Burton、Larry Knechtel、そしてLeon Russell、Don Prestonといった錚々たるメンツと一緒に演奏していた。これは、まんまLeon Russell and the Shelter Peopleへと繋がるSwampの源流となるバンドである。また、 あのJ.J. Caleとも関係が深いのはいうまでもない。そして何といってもDelaney BramlettによってGeorge Harrisonが自信をもってSlideを弾き、Eric Claptonが歌うことに目覚めたといっても過言ではない。72年のアルバム『D & B Together』を最後に袂を分かつこととなったDelaneyとBonnie。ソロ2作目となる本作はドラムスのRon Grayson、ベースにThe Gap BandのRobert Wilson、OrganにはTim Hedding、PianoにJim Hobson、Jerry JumonvilleのTenor Sax、なんとJim GordonはBaritone Saxで参加している。
『Mobius Strip』はDelaney Bramlettが73年にリリースした2ndソロ・アルバム。
アルバム1発目は“Are You A Beatle Or A Rolling Stone”。それにしても、このタイトル。魂入りまくったDelaneyのVocalとRobert WilsonのうねりまくりのBassが最高っす。盛り上げるHorn隊にSlide炸裂の粘っこいギターもイイ感じ。
かき鳴らされるアコギが心地良い“What Am I Doin' (In A Place Like This)”もリズム隊もFunky、Horn隊も最高。
Randy Sharp作の“A Young Girl (In Her Garden)”はFalsettoをまじえながらSoulfulなVocalを披露する泣きのBallad。
男臭いHard Boogie“Big Ol' Piece Of Blues”。
“Circles”は、なんとJim GordonのBagpipesも飛び出す。
The BlackberriesのClydie King Venetta Fieldsが盛り上げるGospelの香り濃厚なBallad“When A Man Is In Need Of A Woman”
Drive感満点の豪快なサウンドにのせて俺はこれしかできねえみたいな無骨な熱唱がDelaneyらしい“I'm A M-A-N”。
Hron隊やSlideが炸裂する南部魂溢れるFunkyな“B.B.'s Blues”。
Red RhodesのSteel GuitarやClydie KingのBacking Vocalが雰囲気たっぷりの“Little Bit Of You In Me”。
最後を飾るのは男泣きの激渋Ballad“California Rain”。
(Hit-C Fiore)