
Van Halenの“Panama”のMTVが大好きで、このMTVは何回見ても飽きない。このMTVのせいかどうか知らないが、曲としても彼らの楽曲の中で一番好きである。MTVの方でもドラムスとベーシストの人が実にイイ仕事をしていて、吊るされながらベース弾いたり、ギターも速弾きしたりするんだけど、何といってもVocalのDavid Lee Roth、この人の存在感が凄すぎる。金髪をなびかせ下品でおバカで下半身方面のエネルギーが有り余る感じが素晴らしい。これは正にBlack Oak ArkansasのJim Dandyなんだなと思った。Rockの持つ猥雑で下世話な魅力は、中々出そうと思って出せるものではない。ただ、余りにJim Dandyの個性が強すぎて、どうしても色モノ感が漂ってしまうのだが、バックの演奏は男っぽい骨太のノリで聴かせる実力派なのである。名ドラマーTommy Aldridgeが在籍したバンドとして、また伝説のギタリストShawn Laneが弱冠14歳でバンド解散前に加入していたことなどで知られてはいる。元々はThe Knowbody Elseというバンドに、フロント・マンとしてVocalのJim Dandyが加入したところから始まる。Rick ReynoldsにStanley KnightそしてHarvey JettというSouthern Rock伝統の3本のギターを擁する6人組バンドとしてVocalのJim Dandyのド派手なパフォーマンスを前面に出して人気を集めた。AtcoからリリースされたデビューアルバムはIron ButterflyのLee DormanとMike PineraがProduceしている。
『Raunch 'N' Roll Live』はBlack Oak Arkansasが73年にAtcoからリリースしたLiveアルバム。ProducerはTom Dowd。
アルバム1発目はHardにDriveする“Gettin' Kinda Cocky”。やっぱり、このリズム隊は素晴らしい。Pat Daughertyのぶっといベースに
続いてはデビュー・アルバムからの“When Electricity Came To Arkansas”。Jimの演奏するWashboardにChorusがのるイントロから、Tommy Aldridgeのツーバス連打、ギターが重なり合いむせび泣く展開が面白い。
“Gigolo”はタメのきいたリズム隊にのってNastyなJimのVocalが炸裂する。
激カッコイイRiffで始まる“Hot Rod”。Daughertyのベースもうねり、Aldridgeのドラミングも冴えまくり。
Jimのドスのきいた迫力のVocalとバックのバタバタした演奏が盛り上げる“Mutants Of The Monster”。
デビュー・アルバム収録の彼らの人気曲“Hot And Nasty”。これもイントロのギターRiffとベースがカッコ良い大好きな曲。
最後をシメるのは、これまたギターのFunkyなRiffがカッコイイ“Up”。Tommy Aldridgeのドラム・ソロもカッコ良すぎ。ツイン・バス凄すぎ。
◎Hot Rod/Black Oak Arkansas
(Hit-C Fiore)