
この変形宇宙ジャケのレコードをやっと手に入れた時は嬉しかった。Ric GrechとJim Gordonが脱退し、Muscle Shoals Sound Rhythm SectionからベースにDavid HoodとドラムスにRoger Hawkins、ゲストで1曲のみだけどBarry BeckettとJimmy Johnsonが参加したTrafficのJamaica録音のアルバム。70年作の『John Barleycorn Must Die』でSteve WinwoodとJim Capaldi、Chris Woodの3人体制として新たなスタートを切ったTrafficは、メンバーを入れ替えながら、結局74年の最終作『When the Eagle Flies』でBlues、Trad、Jazz、Funkなど様々な音楽的要素を取り込んだ独自の英国人的なSoul Musicを結実させた。天才VocalistであるWinwoodは身体の中から湧き上がるSoulを英国人以外のメンバーも加えながら、混血音楽として昇華させていくのだが、そこには英国人でしか表現し得ない感性やセンスが感じられる。本作では米国南部音楽への傾倒がさらに強まり、Ghana生まれのPercusion奏者Rebop Kwaku BaahもAfrican-Orientedな雰囲気を加え、前作からのLaid-BackしたJazzyでTradな音楽性により芳醇な味わいが加わった作品となった。
『Shoot Out At The Fantasy Factory』はTrafficが73年にリリースしたアルバム。
アルバムの冒頭を飾るのはタイトル・ナンバー“Shoot Out At The Fantasy Factory”。軽快なリズムを奏でるPercussionとHardなギターをバックにWinwoodが魂のこもったVocalで魅了する。
“Roll Right Stones”はWinwoodのSoulfulでありながら英国人らしい陰影を感じさせるVocalが素晴らしい“<。イントロのScatやChris WoodのFluteとSaxがイイ味を出している。
アコギの美しくもSentimentalなArpeggioで始まる抒情的なBallad“Evening Blue”。
Chris Wood作のインスト“Tragic Magic”はPercussionで始まり、途中でFunkyに展開する。
最後を飾るのはWinwood節が炸裂する渾身のSoul Ballad“(Sometimes I Feel So) Uninspired”。Winwoodならではの魂のこもった味のあるギター・ソロも最高。
◎Shoot out at the Fantasy Factory/Traffic
(Hit-C Fiore)