Bo Street Runners | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

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And I Do Just Want I Want/Bo Street Runners

 Bo Street Runnersといえば、バンドの3代目のドラマーとしてMick Fleetwoodが在籍していたことや、その後期にMike Pattoが在籍していた事で一部知られている。また一時的に参加していたSax奏者のDave Quincyは、IfZzebraへの参加で知られているし、バンドの後期に鍵盤奏者として参加していたTim Hinkleyなど、歴史に埋もれさせてまうのは勿体ない、英国音楽界で活躍した人物を輩出したバンドである。中でもHinkleyは優れたHammond弾きで、後にJody GrindSnafuなどにも在籍し、Steve MarriottやMike Pattoの片腕としても活躍した英国音楽界の名脇役である。
 英国音楽好きなら知ってるTV番組Ready Steady Go!で、新しい才能を発掘しようと、Brian JonesやRingo StarrやBrian Epsteinが審査員にした〝Ready Steady Win〟という勝ち抜きバンド合戦みたいな企画が実現して、見事優勝を飾ったBo Street Runners。たった1枚のEPと4枚のSingle盤を残して彼らは解散してしまったけれど、R&B色の強いModなバンドである。バンドの創立から解散までギターを担当したGary Thomasは教師になったらしいが音楽活動も続けているらしい。

 彼らが64年にR&BレーベルのOakからリリースされた4曲入りのデビューEPでは彼らのModなサウンドが堪能できる。
当時のBritish Beat Bandの定番であるWilly Dixonの“(I Just Want to Make) Love to You”。
Modなバンドのこれまた定番Jimmy Reedの“Shame Shame Shame”。
Ray Charlesの“Lonely Avenue”も中々イイ感じ。
その名の通り、Bo Diddleyから、いただいたグループ名を冠した“Bo Street Runners”は、Bo Diddley BeatにのってBlues Harpがガンガン煽りたてる彼らのオリジナル作。
65年にリリースしたSingleではJames Brownの“Tell Me What You're Gonna Do”と“And I Do Just Want I Want”(B面)がQuincyのTenorとギターの掛け合いがカッコ良いModなナンバー。
次なるSingleは、HinkleyのHammondとDominicのSoulfulな歌唱が映える“Baby Never Say Goodbye”。
B面はHandClapsがイイ感じの“Get Out My Way”。
Mike Pattoが参加した66年のParlophoneから“Drive My Car”が彼らの最後のSingleとなった。
Love”はMike PattoのClumbiaからの66年のソロ・シングル“Can't Stop Talkin' About My Baby”のB面として発表されたが、実際はPattoのVocalをFeatureしたBo Street RunnersのTrackだった。チョッとGeorgie Fameを思わせるPattoのVocalがSweetな曲調に意外に合っている。Hinkleyの渋いHammndが光る。

Love/Bo Street Runners

(Hit-C Fiore)