Raisin' Hell/Elvin Bishop | BLACK CHERRY

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JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

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Elvin Bishopは何とも愉快なギタリストだ。南部育ちと思いきやCalifornia生まれで、そのひたすら陽気な、チョイとええかげんそうな佇まいと、適度にFunkyで力の抜けたVocal。時々無性に聴きたくなる。泥臭さと洗練された部分の微妙な対比がまた面白い人だ。The Paul Butterfield Blues Bandのセカンド・ギタリストとして名ギタリストMike Bloomfieldとともに『The Paul Butterfield Blues Band』や『East-West』といった名盤の誕生に貢献している。68年に同バンドを脱退。San FranciscoでBlues以外のSoulやC&Wなど、さまざまなジャンルの音楽の洗礼を受けたElvinは、The Elvin Bishop Groupを結成する。『Feel It!』や『Rock My Soul』といったアルバムを発表後、Capricornレーベルに移籍してからが個人的にElvin Bishopの本領発揮だと思っている。Sly Stoneを迎えた『Let It Flow』やFunk度が増した『Struttin' My Stuff』に『Juke Joint Jump』といった作品は大好きである。

 『Raisin' Hell』はTower Of PowerのHorn隊や女性Chorusをまじえて、陽気に派手にキメまくる76年Live盤。これはElvin Bishopの人柄やバンドの楽しい雰囲気が伝わってくる音盤で気分が盛り上がる。
トップを飾るのはノリノリの“Raisin' Hell ”。
泥臭いVocalとChorusの掛け合いが面白い“Rock My Soul”。
陽気に盛り上がる“Sure Feels Good”。
Funkyな“Calling All Cows”。
Juke Joint Jump ”はやっぱり最高。このFunkyなリズム隊にのって好き勝手やるBishopも実に楽しそうだ。Slideもカッコイイ。
Joy”もFunkyなナンバーで、Elvinはこの手のナンバーも得意なのである。カッティングも心地良い。
そして、忘れてならないのが“Fooled Around and Fell In Love”。Mickey ThomasがVocalをとるヒット・ナンバーとなった、この手の泣きの曲も実にLiveで盛り上がる。
Travelin' Shoes”ではTower Of PowerのHorn隊が炸裂。
この頃のElvin Bishopは絶頂期だったんだろうな。勿論、今も現役で元気に頑張ってるElvinには頭が下がる。
Fooled Around and Fell In Love/Elvin Bishop

(Hit-C Fiore)