人材派遣会社、「6兆4千億円」で過去最高の売り上げ記録。
売り上げは、4年前の平成15年度の2.7倍
その一方で、派遣労働者の賃金は過去最低の1日9534円。
前年度より1037円、9.8%減った。
「厚生労働省は、全国の人材派遣会社が法律に基づいて提出した事業報告を基に、昨年度、平成19年度1年間の売り上げなどをまとめました。
それによりますと、全国にある人材派遣会社の事業所数は5万109で、売り上げは6兆4645億円に上りました。売り上げは、4年前の平成15年度の2.7倍に増え、調査を始めた昭和61年以来、最も高くなりました。
一方、人材派遣会社に登録して働く派遣労働者の賃金は、1日8時間に換算して平均9534円で、前の年度より1037円、率にして9.8%減りました。」
NHKニュースより
非正規社員と正社員の足の引っ張り合いを煽っている人々。
正社員の賃金カットをしても、非正規社員の賃金が上がるわけがない。正社員化も進まない。
企業の内部留保と株主報酬に消えるだけだろう。新たな雇用創出も不可能だ。
結局、人件費削減を狙って笑みを浮かべているのは誰なのか。
ワーキング・プアが増え、内需はさらに落ち込むだけだろう。
Safety Netも満足にない状態で派遣村叩きや正社員叩きをする御用学者や御用コンサルタントの机上の空論に、惑わされてはいけない。
彼らのような、自分でモノを作った事もない、経営に関わった事もないオッサン連中は、現実を知らないか、知りたくないだけなのだろう。