Joe Harriottは在英ジャマイカ人のアルト・サックス奏者。
素晴らしいテクニックを持ったヴァイオリン奏者のJohn Mayer
との、それぞれのQuintetが合流した総勢10名が奏でる音楽は
慌しい日々を送る人たちにゆったりとして優雅なくつろぎの時間
を与えてくれるだろう。
タブラやシタールの音色だけに留まらずインド音楽の持つ独特な
変拍子や音階が醸しだす濃厚な魅力。
次作の『Indo-Jazz Fusion』ではフルートに加えてハープシコード
の響きが作り出す英国調の優雅なモンド感覚がさらにブレンドされ
ていて英国貴族になって庭園でチャイを飲みインド舞踊を鑑賞しな
がら、くつろいでいるかの様に心地よい。
そのHipな空間に身も心も自然とくつろいでいく。
テクニックを駆使したスリルとゆったりとしたグルーヴが同居する
このコラボレーションは次作『Indo-Jazz Fusion』、調子にのって
もう1作まで続きインド3部作と言われている。
元々シタールやタブラの音はMeditation空間を作りやすいが、
Joe Harriotのルーツであるジャマイカのゆったりした空気感が
さらなるリラクゼーション効果を生み出している。
当時の英国のHipな時代感覚も含んでトリップ感も抜群。
夏バテしそうな時に家で香を焚いてカレーを食べながら聴くと
気分である。
Hit-C Fiore