BrasilのNew Orlinsと呼ばれている港町Bahia。
(現在の正式名称はバイーア州都サルヴァドール市)
元々は「全ての神々の湾の救世主」と言う意味の名を持っていたこの町は
アフリカやヨーロッパ、インディオをはじめ様々な民族とその文化、風習が
ミックスジュースのように混じり合って独特の文化を生み出してきた。
そしてアフリカ系ブラジル人の人口比率の高いこの地でBahiaの自然を
モチーフに歌い始め今もBahiaの象徴的存在として多くの人々に愛されているのが、
御大Dorival Caymmi。
Nara,Dori,Daniloと3人の子供達も素晴らしい音楽家で
自分としてはMinasの音楽と係わりがあった彼ら3人の音楽(時にDanilo)を
先に知ったけれど父DorivalもBossa Novaに影響を与えた偉大な音楽家だ。
Dick Farneyはコパカーナの超高級ホテルの最上階なんてイメージだけど
同じBossa Novaに影響を与えたCaymmiはBahiaの蒼い海を見ながら
思いっきり自然体で歌を歌っているイメージなのが面白い。
Dorival Caymmiは今年4月30日に90歳の誕生日を記念して新作を発表し
Nara,Dori,Daniloと3人の子供達も偉大な父に捧げる作品を発表。
その時の記念に行われたライブもDVDで発売された。
3人の子供達と一緒に歌うDorivalの歌に思わず感動。
投げキッスをするお父さんは最高だ。
こんなにカッコよくて幸せな90歳の音楽家は他にいないだろう。
By Hit-C Fiore