「苦手図鑑」 北大路公子 角川書店 ★★★ | 水底の本棚

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しがない書店員である僕が、
日々読んだ本の紹介や感想を徒然なるままに書いていきます。

書店のオシゴトの様子なんかも時々は。
本好きの方、ぜひのぞいてみてください。

世界は苦手なもので溢れているけれど、今日もなんとか暮らしています。

読むとどうでもいい気分になって酒でも飲んで眠りたくなる、脱力系エッセイ集。

居酒屋の店内で迷子になり、電話でカジュアルに300万の借金を申し込まれ、ゴミ分別の複雑さに途方に暮れる……。
キミコさん(趣味・昼酒)の「苦手」に溢れた日常を、無駄に繊細な筆致で描きます。

 

苦手図鑑 (角川文庫)

 

重厚なミステリも、血沸き肉躍るアクションも、ハラハラドキドキのサスペンスも。

 

とても面白いけれども。

 

こういう、日常エッセイも結構好き。

 

個人的には、借金の申し込みの話とか、「ぱなし」の父親との戦いとか、

 

そのあたりが面白かったです。

 

北大路公子さんの本は初めてなんだけど、

 

また気が向いたら他の本も読んでみようかな。