世界は苦手なもので溢れているけれど、今日もなんとか暮らしています。
読むとどうでもいい気分になって酒でも飲んで眠りたくなる、脱力系エッセイ集。
居酒屋の店内で迷子になり、電話でカジュアルに300万の借金を申し込まれ、ゴミ分別の複雑さに途方に暮れる……。
キミコさん(趣味・昼酒)の「苦手」に溢れた日常を、無駄に繊細な筆致で描きます。
重厚なミステリも、血沸き肉躍るアクションも、ハラハラドキドキのサスペンスも。
とても面白いけれども。
こういう、日常エッセイも結構好き。
個人的には、借金の申し込みの話とか、「ぱなし」の父親との戦いとか、
そのあたりが面白かったです。
北大路公子さんの本は初めてなんだけど、
また気が向いたら他の本も読んでみようかな。