不妊・子宝のやさしい漢方 古河市の漢方倉持薬局
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○ストレスの回避
現代医学において、ストレスに対する脳の応答メカニズムが研究され、現在では、ストレスは多くの疾患の発症に結びつくこと、あるいは悪化させる因子となるこしが広く認められており、ストレスの種類が多様であるように、関連する疾患も多種多様です。
ヒトはストレスを受けると、脳から身体各部にさまざまな指令を出して、これに対処しようとします。
産婦人科領域でも、心理社会的ストレスや体重減少などの生理的ストレスで月経不順や無月経となる女性は珍しくなく、この場合は、これらのストレスに対処するため、脳から卵巣への伝達の機能を低下させる指令が出ることが原因と考えられます。また、元来、肉体的・精神的ストレスや、たばこ・大気汚染などは、体内での酸化ストレスを発生させます。生体内で発生する酸化ストレスが脂質、タンパク質、核酸を酸化変性させ、組織障害を経てさまざまな疾患の発症、発がん、老化につながるこしが認められています。
私たちは精神的にも物質的にも、常に何らかのストレスにさらされているといっても過言ではありません。
近年、不妊治療においても、酸化ストレスが卵子の質の低下に関与していることや、メラトニンという夜間に分泌されるホルモンの抗酸化作用で卵子の質が改善されることが知られ、ストレスや不眠、夜ふかしなどの不規則な生活習慣と不妊との関係がますます注目されています。
ストレスの全くない生活というのは考えにくいですし、ストレスは相対的なものともいえますので、少しでも回避できる工夫をすることは、どんな薬を飲むよりも、もしかしたら効果的かもしれません。
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