不妊・子宝のやさしい漢方 古河市の漢方倉持薬局
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○体外受精が普及した背景とその問題点
体外受精が一般的になったのは、体外受精を行える不妊治療医が増えたこしに加えて、かつては何日も入院しなければならなかったのが、外来で行えるようになって身近になったことも、体外受精が普及した背景にあります。
しかし、体外受精には妊娠率の低さとともに、いくつかの問題点があります。
その大きな問題点のひしつが多胎です。たとえば胚移植で3つの受精卵を子宮にもどせば、3つ子が生まれてくる可能性があるわけです。妊娠率を上げるために移植する胚の数を増やすと、どうしても多胎の確率もあがります。といって、もどす数を減らせばそれだけ妊娠率も下がるというジレンマがあります。
現在、日本産科婦人科学会では、胚移植は3つまでというガイドラインができていますが、かならずしも遵守されているわけではありません。多胎が起こる可能性について、主治医およびパートナーと納得のいくまで話し合う必要があります。現在は「凍結胚移植」という方法が広く普及しています。これはたくさんの受精卵が得られた場合に、残った卵を凍結しておいて、後日、必要になったら解凍して子宮に移植するやり方です。
夫婦で責任をもって育てられる数しか移植しないのが、医師、患者さん双方の良心だと私は思います。
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