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○伝統医学と漢方医学
伝統医学、中医学、東洋医学、漢方医学。いわゆる漢方薬を使用する医学にはさまざまな呼び方があり、わかりにくいですね。あいまいな部分もありますが、だいたい以下のように定義されています。
1.伝統医学…古来から行われている医学。欧米のハーブ、アーユルヴエーダ、中医学、韓医学、日本の漢方医学など、世界各地の伝統的な医学の総称。
2.中医学…中国の伝統医学の総称。日本が伝統医学を輸入した本場。
3.漢方医学…日本の伝統医学の総称。漢方、鍼灸、あんまなど。東洋医学し呼ばれることも多いが、最近は世界への発信の機会がふえ、「漢方医学」「日本漢方」と呼ぶのが一般的。
漢方は、中国の伝統医学が朝鮮半島を通じて日本に伝わり、遣隋使、遣唐使が持ち帰った医学が、風土の違いや鎖国などによって日本独自に発展したものをいいます。オランダの西洋医学が日本に上陸して「蘭学(蘭方)」し称されたのに対して、すでに広がっていた伝統医学は「漢方」と名づけられたようです。
後漢の時代の中医学をべースにしつつも、日本の風土の影響を強く受けながら独自に発展してきた医学、すなわち日本人によって作り上げられた日本人のための医学。それが漢方医学です。
漢方薬を治療に取り入れるしきには、漢方医学の考え方を知っておくとさらにわかりやすくなります。
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