明くる日。

仕事中も咲子さんにどう電話しようかとか考えて

仕事は二の次。俺は女か!?

とか思いながらも仕事も終わり、家路に着く。



よっし!電話するか!

ってな感じで携帯の画面には咲子さんの番号表示。

しかし、昨日のデジャブな如くまたいろいろ考え込んで、

なかなかかけれない。昨日ほど緊張しているわけでもなく、

むしろ何の不安もない。ならかければ良いのに。

なんか勿体つける俺。ためらうの癖になってる。


何分ためらったか分からないが、なかばやけくそ気味で

ポチっとな。TELする。

昨日も聞いた音楽が流れる。

すると女性の声で「もしもし!?」

なかなかかわいらしい声。

その声からとまどいと緊張しているのが受話器から伝わる。


とか考えながらまずは自己紹介。

相手の緊張もプラスされたのか、

急に心臓の鼓動が早くなる。

自分で焦っているのが分かり落ち着いて深呼吸。

このわずかな沈黙も顔の見えない電話では耐え難いものがあり

結局鼓動は早くなるばかり。



後は勢いにまかせて、とりあえず一度会いましょう、

場所と時間きまったらまた電話するねと

言って電話を切る。


なかば強引ながら約束を取り付け電話での初会話が終了。


つくづく思った。俺電話苦手だ。

声だけが頼りの中で、ときおりの静寂がなんとももどかしく、

この辛さから逃れたくて早く切りたいと思ってしまう。


俺はそういう性格だと分かったことで

それを踏まえて改善案を考えよう、とか考えながらも

お互い明るい感じで約束までこぎつけたことに満足。



これで実際に会うんだ。まだ見ぬ女性と。

どんな感じの人だろう?

性格悪かったらどうしよう?

と、また同じ事をデジャブの如く考える。



いったい会ったらどういう感情になるんだろう俺。

付き合って欲しいと思うのか、はたまた違うと思うのか。


そんな期待と不安が高まるばかりだが、

そのドキドキ感を味わいながら

安らかに就寝ぐぅぐぅ