発熱や倦怠感のある患者さんの診察が難しくなっている。 | 熱い気持ちで医療をすゝむ。

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COVID-19が、猛威をふるっている中、発熱や倦怠感のある患者さんの診察が難しくなっている。

急性咽頭炎やインフルエンザ、溶連菌感染症などの症状の患者さんも発熱や、咳などの症状を起こすため、診察には、注意しなければならない。インフルエンザは、一週間で症状が治ることがほとんどで、溶連菌感染は、抗生物質が必要なので、とりあえず、抗生剤を処方して、一週間、症状が改善するか経過をみてもらいその後の対応を考える。

 

 日本医師会や厚生労働省は、インフルエンザの検査や溶連菌感染症の咽頭ぬぐい検査を安易に行うことは、医療従事者にも被曝を起こすため、基本的に、標準予防策およびゴーグル、手袋、ガウンなど行える環境になければ、検査をするべきではないと言及している。ガウンや手袋、マスクがほぼ手に入らない中で、この様な診察ができるところは、ほぼないのが現状だ。

 

 患者さんは、なかなかみてくれる病院やクリニックがなく、気軽に受診できるところがあればと望んでいる。当然のことだと思う。 患者さん本人が、接触者帰国者相談センターに連絡しても、発熱、倦怠感だけでは、近くのクリニックで胸部のレントゲンを撮ってもらう様にいわれ、呼吸器症状がなければ、コロナPCR検査は、ほぼ受け入れてもらえない。 クリニックや病院で、必要な検査だと言っても断られることがある。 クリニックでコロナの患者さんがでて、無症状の医療従事者にPCRを行なって、陽性になると、ほとんどのクリニックがしばらく休業をしなければならず、ますます医療崩壊が加速するのは目に見えている。

 

 そんな中で、私たちができることは、クリニックの前で連絡をしてもらい、医師が外で診察をすることで、指にはめる酸素飽和度を測定するサチレーションモニターを使用して、ある程度、肺の機能を調べて、肺炎の疑いがあるかどうか判断して、レントゲンを撮影するようにしている。そして念の為抗生物質を投与し解熱鎮痛剤を処方して、自宅安静をおねがいする。

 このぐらいしかクリニックでは、できないのが現状である。

 

緊急事態宣言が出たあとも、公園でローラースケートをしている子供、桜の木のしたで食事をしている多くの方を見かけるが、今一度、危機感を持ってもらいたい。