
母はいつも遠慮ばかりしてて、謙遜がち。
外での人付き合いは良くて
友達付き合いも良い。
そんな母に少し反発した時期もあったけど…
いつのまにか、私も母と同じような性格になってる事を最近知った。
部活に入ってた時の理由も、単純に友達が入部してて寂しくなりたくない為に入っただけ…
週末の休みに、朝から晩まで友達と一緒にお出かけをするのは、家で1人でいるのが虚しくなるのが嫌で、友達と一緒に遊ぶ理由を選ぶ…
蛙の子は蛙…
母と私は同じ女性同士で、否定したい性格でも
何処かで繋がってて、考えは同じ。
そして母は、いつものように
父が出張で長く家から離れたのを見計らって
私を置いて、友達と旅行に出かける。
私ももう大人のようなもんだし…
母も私の事を信用してるから出かける…
……ではない。
私の事が心配し過ぎで
小さい頃は、自分を犠牲にして我が子第一主義だった母…
そんな自分を悟られないようにする為に
そこまで乗り気ではない友達との旅行。
だから、仕方なく私を置いて、少しばかり旅行に行くんだと思う…
私もまた、母が旅行に出かけると、友達の家に寝泊まりしに行く。
なので、ゲームの世界で冒険する日が来るまでは、家に週末に居る事自体珍しかった…
最近は、部活もサボりがちになってる。
ゲームは嫌いだけども、今は話し相手のアタリが居るから、この生活がそれほど嫌だと思ってない。
そして今日もまた週末の休みの日…
アタリが家に訪ねてきて、私の部屋へ行き
ゲームの世界へまた冒険をする日常が始まる。
今回は謎の男から言われたゲームは、クロックタワー2というゲームらしい…
ゲームの世界へ行く前に、謎の男に行って
忘れ物を取りに行きたいと言って部屋を出る。
母が旅行に行く前に、私に食器棚に置いてある
物を見といてね。
と言われてたのを思い出して取りに行く。
すると、食器棚の中から一枚の手紙が置いてあった。
内容は…
エレアへ。
いつも迷惑や遠慮ばかりしてごめんね。
あなたは自分の好きな事をして楽しんでね。
母より…
ゲームの世界でゲームオーバーになり過ぎると
現実世界へ帰れなくなると謎の男は言ってた。
母の手紙を見て、私は必ず現実世界へ帰る気持ちになり
絶対に帰るという意志を持って、ゲームの世界へ気持ち良く旅立てる日になった…
とある小説の内容を参考