
雨が降る現実世界。
アタリとエレアは、とある女の子に人気の喫茶店でパフェを食べる2人。
鬼神降臨伝ONIを攻略し終えて、その世界で起きた出来事などを話して会話していた。
「……はぁ〜…」
携帯の画面を見ながら、ため息をつくエレア。
「エレアちゃん、あそこに他人の悪口を言いあって楽しんでるゴリラが生息してるよ。」
相変わらず口が悪いアタリ。
「辞めて、ゴリラって聞くと、さとりの事を思い出すから…」
エレアの事を好きになったモンスターのさとり。
エレアが満たされないような気分な表情をしてて
携帯の画面で見てるのは、鬼神降臨伝ONIの攻略情報だった。
「…最初から、攻略情報を知っておけば苦労しないで済んだのに…」
エレアはアイスコーヒーを飲みながら、ぼうっと遠くを見るような感じで、アタリのパフェを眺めていた。
イチゴたっぷりで生クリームとアイスが盛り付けられたパフェを美味しそうに食べるアタリ。
「エレアちゃんがキャァ〜ッッッッ…って叫んで、火鷹君に抱きついた時は面白かったよね〜。」
パフェを食べながら笑顔で言うアタリ
「あ…あなたが、素手でおっきな蜘蛛を突然目の前に近づけて見せて来るからでしょうが〜‼︎」
テーブルが少し揺れて、周りの視線がエレア達に集まっていた。
「しかし…アタリが、RPGツクールの世界から
私の住む世界に来れるなんて…夢物語。」
謎の男の不思議な力によって、エレアはゲームの世界で合流…
ゲームを攻略し終えて元の世界へ帰還した後も、アタリも何故か一緒に戻って来ていた。
「見て見て…エレアちゃん、あのゴリラ捨て台詞吐いてニヤニヤしながらクソみたいな顔して店を出て行ったよ。」
アタリはエレアの話に無関心だった。
アタリが楽しそうな姿を見ていると、アニメや物語の世界を見てるような不思議な感覚だった。
「…明日は日曜日だから、私の家に朝イチで集合ね。」
エレアはかっこいい仕草で、飲み終えたアイスコーヒーを置いて席を立つ。
「うん、分かったよ。24時1分にエレアちゃんの家に行くから大丈夫。」
口元に生クリームが付いてる状態で席を立つアタリ。
「それ朝イチじゃないじゃん」
お店から出る時に、口元に付いてる生クリームを拭きながらアタリにツッコムエレアは楽しそうだった。
そして次の日の朝、謎の男と再びご対面となったエレアとアタリ。
謎の男に渡されたゲームは…
モンスターファームというゲーム。
またエレアの知らないゲーム。
果たしてエレアとアタリは無事にモンスターファームの世界をクリアする事が出来るのか。