リニア中央新幹線工事に関する静岡市の事業影響評価協議会は18日、会合を市役所静岡庁舎で開き、JR東海が大井川上流部の燕沢近くに計画する残土置き場の環境影響評価について議論した。残土により形成される盛土の地震に対する安定性はまだ検討中との意見が出て、結論は持ち越しになったが、難波喬司静岡市長は会合後の取材に「ほぼ最終確認できる方向でまとまてきている」との認識を示した。

(6月19日 静岡新聞)  

  

影響評価協議会

 

難波市長会見

 

国交省有識者会議での静岡市担当者発言

 

静岡第一テレビ

 

静岡朝日テレビ

 

アラカンおじさんのコメント
静岡市は燕沢の掘削土置き場に慎重な姿勢をとってきた。
国交省有識者会議でも市の担当者は一ヵ所での処理量が多すぎると苦言を呈していた。

 

2014年1月に出された、準備書に対する静岡市長意見では、ここに発生土を置くことは、自然な土砂移動に影響をきたし環境悪化につながるのではないかという懸念が示された。

それを川勝前知事が重視し、議論が続けられてきたのだが

難波市長は、「周辺で9000万立米の超・巨大山崩れが起き、高さ100mの規模で大井川を塞ぎ、大規模な土石流として流下しても下流の災害危険度は増加しない」という。
よって燕沢は発生土置場として適正であるという。

燕沢の発生土置場について環境影響評価制度で主に取り扱うものは景観を含む自然環境への影響であり、下流への災害リスクなどは河川法、森林法、盛土法などに基づいて議論されるべきものである。

環境影響評価書に係る環境大臣や国土交通大臣意見でも、発生土置場についてはあくまで環境面からの提言です。

ところが静岡市は、環境影響評価の一環として災害リスクを取り上げ、災害リスクは低いから発生土置場として適正であるとの見解を示し、環境影響評価の本来の目的である環境面からの議論は殆どされていない。

JR東海の事業計画によれば建設発生土の有効利用率は90%以上とされています。

発生土置場は単なる残土処理そのものだと言えるだろう。

岐阜県瑞浪市の地下水低下問題は大井川とは違うと言い、高速長尺先進ボーリングの湧水は地下水に影響がないから進めるべきだという・・・

このところの難波静岡市長、いつの間にかJR東海の代弁者になってしまったのか?・・・と心配になってくる。

 

 

全く同感だったのでkabochaさんの記事を一部引用させていただきました。

発生土置き場についての静岡市難波市長のヘリクツ

https://kabochadaisuki.seesaa.net/article/503702765.html