静岡県の鈴木知事は斉藤国交大臣、丹羽JR東海社長と会談し7日にはリニア建設促進期成同盟会に出席し、その後岸田総理に早期開業の要請をした。

沿線自治体などからは着工が遅れている静岡工区について進展するとの期待の声が上がっている。

一方、大井川流域からは知事が変わり拙速すぎるのではないかと不安の声も上がっている。

 

☆斉藤国交大臣と面会(6月4日)

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☆丹羽JR東海社長と会談(6月5日)

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☆リニア期成同盟会出席(6月7日)

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☆岸田総理に面会(6月7日)

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☆アラカンおじさんのコメント

鈴木知事は県知事選において、市民団体からのリニア中央新幹線事業に関する公開質問状で県の専門部会について「継続して尊重していくべき」とし、順応的管理について「事前調査を複数年かけて行うことが必要であろう」と答えている。

鈴木知事は県知事選で、リニア工事の課題を明らかにした川勝前知事の功績を高く評価し、国、JR東海、流域市町と連携して課題を乗り越えていくと訴えていた。

そんなことからマスコミの歓迎的報道には物事を客観的に伝えていないと不安を感じる。

 

一連の報道によれば、岐阜県瑞浪市の地下水低下問題でJR東海の姿勢が大きく変わったいえるだろう。

 

・名古屋までを先行開業し、その後大阪まで延伸するとしてきた事業計画も同時建設する道も開けた。

 

・JR東海が悉く撥ねつけてきた静岡空港新駅について、県と対話に応ずる姿勢に転じた。

 

当ブログでも静岡空港新駅について推進する立場をとってきたが、静岡県の事業検討ではターミナル直下に駅を建設することは難しいとする結論が出ている。

この時点で新幹線駅よりも在来線の乗り入れの方がより効果的であるとの変更に至った。

在来線の乗り入れであれば空港ターミナルビルに駅を建設できる利点がある。

最も大きな利点は大井川流域をはじめ多くの県民にとって使い勝手が良いことである。

したがって、県とJR東海の対話の中で、新幹線空港新駅と併せて在来線の乗り入れについても比較検討してもらいたい。

 

筆者が考える在来線からの乗り入れについて紹介する。

①金谷~菊川間(倉沢付近)の東海道線に新駅をつくる。

(この付近は東海道線が新幹線の上部を走っている)

②この駅と静岡空港ターミナル間に路線を新設する。

③ターミナルビルに接続した駅舎を作る。

 (ホームは地下又は地上とするが駅舎は必要)

④鉄道の運営は静岡県・JR東海・東急(空港の管理会社)

⑤当面は単線とし、途中駅も建設する。

⑥途中駅近辺に集客施設を誘致する。

⑦静岡駅~島田駅の電車の一部を空港駅まで延長する

⑧浜松駅~掛川駅の電車の一部を空港駅まで延長する

⑨静岡駅、浜松駅への直通電車は交互に1時間1往復

⑩空港~在来線新駅に東急が1往復運転する。

・奇数時刻の00分は静岡行

・偶数時刻の00分は浜松行

・各時刻の30は在来線新駅行

概ね1時間当たり2往復の電車が運行する

⑪大井川鉄道の新駅乗り入れも可能

(過去には国鉄が急行として千頭まで運行していた)

 

・静岡空港は静岡県営の空港である。

・静岡県民の利便性を最優先する必要がある。

・新幹線駅よりも在来線乗り入れの方が効果が大きい。

 

*リニアの貢献策としては、南アルプスまで公共交通機関で容易に乗りいれることが重要、JR東海の担う部分は大きい