対立と分断がうずまき物事が進まない、決められない、そしてどこで何が決まっているのかよくわからない、大きな声や特定の声、そうしたものが渦巻くこうした県政から、県民不在の県政から県民の手に県政を取り戻したい、私はその一心でいま戦っております。 そのためにオール静岡ということを申し上げているのでございます。  (大村慎一候補)

 

言いかえると解りやすい

 

知事と議会の対立と分断がうずまき物事が進まない、決められない、そしてどこで何が決まっているのかよくわからない、大きな声や特定の声、そうしたものが渦巻くこうした県政から、自民党不在の県政から自民党に県政を取り戻したい、私はその一心でいま戦っております。

 

 

川勝知事の誕生から4期15年、辛酸をなめてきた自民党が静岡県政に復帰できるチャンスが巡ってきた。

県議会では川勝知事不信任決議を繰り返してきた自民党であったが、独自候補を擁立することもできなかった。

今のご時世、裏金問題やパパ活問題など自民党を取り巻く世論の状況は厳しい。

そんな中、大村候補は自民党にとっての救世主である。

 

さて、静岡県民にとって、自民党支配の県政が望ましい姿であろうか・・・?

 

中央集権である自民党(官僚)支配の県政に立ち向かったのが地方主権を掲げた川勝氏であった。

 

本来、今回の県知事選は中央集権(中央一極主義)なのか、それとも地方に権限を持たせる地方分権なのかを選択するべきものであったが、与党と野党の政党間対立、静岡と浜松の地域間対立などと解釈するマスコミ報道によって、その争点が暈されてしまった。

 

大村氏と共に有力候補である鈴木康友氏の発言にも変化(振れ)が表れている。

国(自民党)の方針とは違った形で浜松市制を運営してきたことにより、膨らんでいた市の財政を健全化している。

これまでの主張からも県東部に医大を誘致などとする方針は東部地域での得票確保とはいえ予想外のものである。

(政府自民党)は医大の新設を認めていない。

川勝知事は若手医師らが臨床に従事しながら博士(医学)の学位を取得できる医学部を伴わない医科大学院大学の設置を模索している。

よって、鈴木候補は医大の新設よりも実現の可能性がある川勝路線を継承する道を模索するべきである。

これが、新しいことに挑戦するやらまいか精神である彼本来の姿であるが、表に出さないのはもったない。

 

前回の県知事選ではリニア問題が争点になり、国交副大臣だった岩井茂樹候補(自民党推薦)は「場合によってはルート変更や中止もあり得る」と踏み込んだ発言をしたものの、大差で川勝氏に敗れた。

 

リニア問題に各候補の主張を選挙公報から抜き出せば

横山正文候補

わたくしは県知事に就任次第即座に先進坑貫通工事を許可し河川法に関する許可を出す準備に取り掛かります。

鈴木やすとも候補

大井川の水資源確保と南アルプス自然環境の保全の両立を図りながら推進します。

大村しんいち候補

流域の皆さんの不安を一日でも早く解決するための「一年以内」という覚悟スピード感を武器に大きな譲歩や支援を国やJRから引き出し静岡県のメリットを最大化

1⃣流域の声を反映させる 2⃣大井川の水と環境を守る 

3⃣静岡県のメリットを引き出す 4⃣国の関与を明確にする 5⃣1年以外に結果を出す

はまなかさとみ候補

時効制限なしの補償条件で賛成です。

もり大介候補

リニア推進・原発あいまいでいいの?

リニア新幹線は大都市集中をすすめ、莫大な費用と電力を消費。命の水が失われ、南アルプスの環境を破壊します。

 

各候補の主張(演説)から受け取る負のイメージ

・自民党べったりの大村候補は信頼できない

・メデイア報道に怯える鈴木候補は弱虫

・共産党公認の森候補は孤独

・断定的な発言をする横山候補は勉強不足

・請願権拡充を唱える浜中候補は意味不明

 

先日、静岡県の専門部会では高速長尺先進ボーリングの削孔が容認されました。

そんな中、岐阜県瑞浪市で、複数の井戸やため池の水位が低下していることが公表されました。

JR東海はいったんトンネル工事をとめてボーリング調査を行うことを明らかにしました。

トンネル掘削に当たり高速長尺先進ボーリングを実施していたはずですがその効果はなかったということでしょうか?

 

県知事選立候補者はこのことについて発言していません。

 

前回知事選での川勝氏の得票数は 957,239 票です。

有力候補者が川勝県政の継続に否定的なことから、この票の行先がさ迷っています

従って、今回の県知事選は盛り上がることもなく低い投票率になるものと予想できます。

 

こんな理由から投票先が見当たらず、棄権を考えている人の中には幻の候補者、川勝平太と記載する人が増えるかも…

 

鈴木候補の最新情報(島田市での街頭演説)

川勝平太知事はリニア事業について大井川の水や南アルプス生態系との共存という問題を浮き彫りにした。大きな功績だった。大井川流域にとって命の水だ。関係者が問題に向き合い、足並みをそろえて対応することが必要。その中心にいる県の役割を認識し、命の水を守る姿勢を堅持しながらプロジェクトに対応する。

 

リニア問題に関し、県(川勝知事)の対応に批判的発言が見られた染谷島田市長(大村候補支持)の地元で川勝知事の対応を評価したことで覚悟ができたかと川勝票の一部が鈴木候補に戻ってくる可能性も出てきた。

因みに染谷市長の発言について、苦情のメールや電話が島田市役所に多数寄せられているとのことです。

 

地方自治法改正案

国民の生命・財産に重大な影響がおぼよす事態が起きた場合、法律に規定がなくても国が自治体に必要な指示ができるという法案が国会で議論されています。

正しく、リニア推進派が唱えていた一級河川許可の権限を国に取り上げよとするものと合致しています。

各候補者はこのことについてどう思っているのでしょうか?