リニア中央新幹線工事の自然環境への影響と対策について協議する県専門部会が12日に開催された。

 

 

 

 

☆アラカンおじさんの会議メモ

・水の減ることを前提に代償措置を考える

・上流域の調査が必要

・調査できなければ知らぬ間に消滅することを覚悟

・可能なものをリストアップしておく

・シナリオを考えておく

・代償措置を決めておく

・部会との協議は重要なので必要

・トンネル内の順応的管理とも関係がある

・薬液注入以外に対策あるか?

・回避、低減を優先し代償措置をどこまでやるか?

・代償措置には時間が掛かる

・トンネル湧水の順応的管理は無理なので代償措置必要

 

 

テレビ静岡

 

SBSテレビ

 

静岡新聞

 

☆アラカンおじさんのコメント

これまで、回避 → 低減 → 代償 と協議の順序は言われてきたが、代償については殆ど協議されてこなかった。

回避は不可能低減には限度がある。

ならば、JR東海の工事による影響を網羅する代償措置によってこれを乗り越えていこうという発想である。

 

迷惑を伴う公共事業ではごく一般的な手法である。

俗にいうところのお土産、地元貢献策である。

その例として顕著なのが中間駅の工事費を沿線の地元に求めずにJR東海がすべて負担することになった。

その相当金額を静岡県にも…とする発想が生まれてくる。

その財源を南アルプスの環境保全にも充当させる。

 

そもそも、JR東海はリニアにおける影響は出ない と主張していた。

「リニア工事の影響とみられる事案が発生しても、工事の影響ではないと逃げる」との不安から、前もって予想される影響を列挙しておくことが目的の一つでもあった。

従って、静岡県が求める影響について補償するだけの技術的・金銭的な耐力がJR東海にあればもう少し違った展開になっていたであろう・・・

JR東海だけでなく国による補償の保障も必要であろう・・・

 

ネイチャーポジテイブ

ネイチャーポジティブとは日本語訳で「自然再興」といい、「自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させる」ことを指します。今の地球は過去1,000 万年間の平均と比べて10倍~100倍もの速度で生物が絶滅していくなど、いわゆるマイナスの状態にあります。この状況から、これまでの自然環境保全の取り組みだけでなく、経済から社会、政治、技術までの全てにまたがって改善を促していくことで、自然が豊かになっていくプラスの状態にしていこうというのがネイチャーポジティブの趣旨です。