杉本牧之原市長は記者会見で

リニアは国家プロジェクトであるし、国も3.5兆円の財政投融資をしている中で、それを7年止めたとなると犯罪じゃないかと思うと発言した。

「リニアに反対するものは犯罪者である」ともとれる問題発言をした。

 

 

 

☆杉本牧之原市長が犯罪だと主張!

杉本市長は4日の会見の中で「辞職するのは失言・舌禍が原因」と指摘した上で「手のひらを返したように自分を美化し、リニア(の開業)を10年遅らせたのは“俺の手柄”と言ってすり替えている」と猛批判。 そして、「逆に言えば(リニアを)潰すつもりでやっていたんですか?と。大問題だと思う。国家プロジェクトであるし、国も3.5兆円の財政投融資をしている中で、それを7年止めたとなると僕は犯罪じゃないかと思う。                  ( テレビ静岡 )

 

リニア反対者を犯罪者呼ばわりするのは、大問題だと思う。

何の指摘もせず記者会見を伝えるマスコミも同罪である。

川勝知事の発言に対してあれほど騒いだマスコミ各社が口を開かない理由が知りたい。

 

テレビ静岡が伝える杉本牧之原市長の発言に沿えば、牧之原台地のお茶栽培を気にしてリニアに慎重だった前・西原茂樹牧之原市長も共犯者になる。

因みに、牧之原台地のお茶は川勝知事と金子JR東海社長との懇談の席で出され、宮中に献上された農業の芸術品と知事から紹介されている。

それよりも、杉本市長本人だって川勝知事への誹謗・中傷や侮辱罪犯罪者ともいえる。

そして、牧之原台地のお茶を貶める行為だともいえる。

 

 

☆静岡県議会の変貌

2019年代の静岡県議会(危機管理くらし環境委員会)

川勝知事だけがJR東海と対峙しているがごとく他県のマスコミは報道してきた。

県民の6割が川勝知事の姿勢を支持していた。

知事批判の代弁者と言われる自民改革会議代表の増田享大議員も川勝知事の姿勢を評価していた。

 

静岡新聞

 

大村愛知県知事

静岡県の対応を「常識を逸脱している」と激しい言葉で非難し、「リニアを止めてしまうというのが静岡県民の総意なのか」と疑問を述べている。

 

その、大井川流域の首長や県議会議員たちがどうして、変貌してしまっただろう・・・?

 

その理由は大村愛知県知事は兎も角、中央のテレビでコメンテーターとして発言する、高橋洋一、辛坊治郎、ホリエモン、ひろゆきなどのメデイアから発せられる口撃に恐れをなっしてしまったということだろう・・・

そんなことから、川勝知事と対峙する自民改革会議や公明党議員たちがリニア問題を政争の具として利用してしまった。

そんなことが、川勝知事辞任劇の理由がリニア問題なのか、県知事選なのか不鮮明になってしまった。

 

税金を払わなないよそ者が、辞めさせろとか、退職金がどうのこうのとは迷惑千万である。

 

さて、今後の県知事選の行方であるが、事情の分からない中央のメデイアは野党候補が川勝知事の姿勢を継承すればリニアは進まないが、自民党が勝てばリニアが進むとしている。

川勝知事追撃のための県議会で、またもやリニアが利用されるとすれば、県民にとっては全く迷惑な話である。

リニアはリニア、県政は県政と区別して、行政が停滞するような混乱の材料に使ってほしくない。

 

先ほど、掛川市を選挙区とする川勝批判の急先鋒、増田享大氏は川勝知事の姿勢を評価していたと説明した。

磐田市を選挙区とし、今回の県議会選で落選した野崎正蔵氏川勝批判の急先鋒だった。

従って、彼らの後ろには川勝を絶対許せないとする黒幕の存在が見え隠れしている。

マスコミは当然その情報を掴んでいるだろうが、絶対に表には出さない。

マスコミの報道では大きな声が聞こえてくるだけである。

その存在が明るみに出て、その支配から解放されれば知事と議会の対立が解消されることになる。

これが、静岡県民にとっては一番好ましいことになる。

 

そんなことから、次の県知事はだれが相応しいのかと言えば

前・浜松市長の鈴木康友氏を置いて他には見つからない。

その理由を見ていくと

①誰もが批判したくなる中、川勝知事を批判しなかった。

②民主党から出馬し、衆院議員を2度務めている。

③浜松の財界から押され浜松市長を4期務めた。

④浜松市長を経験したことで自民党とのパイプが築けた。

⑤県知事選において財界や自民党が候補者として模索した。

⑥混迷している県営野球場の建設に一定の方向がでる。

 

従って、与野党から満遍なく支持が得られる可能性があり、偏った政治になるとは思えないことである。

 

鈴木康友氏の考えるリニア問題

日経 2020.6.29

浜松市の鈴木康友市長は29日の記者会見で、2027年の開業が困難となったリニア中央新幹線について「リニアの計画は浜松市にとって有益だ」との考えを述べた。リニアの開業により浜松駅に停車する東海道新幹線の「ひかり」などが増発され、東京や大阪へのアクセスが良くなることに期待しているという。

一方で、工事再開を巡って静岡県とJR東海の議論が平行線をたどっていることに関しては「大井川の水問題は地元が納得するまで時間をかけてしっかりと議論すべきだ。万が一、将来に問題が起きた場合はJR東海が期限を設けずに責任を負うことが重要だ」と話した。

 

メデイアの中には難波静岡市長細野豪志衆院議員を推す声もある。

しかし、難波市長は川勝知事の辞任劇を巡って味噌をつけたとも言える。

彼は副知事として川勝知事の言動を近くで見てきた。

従って、川勝知事が農業などの一次産業者を見下す人物ではないことを十分承知していた。

そのうえで、知事の発言は切り取られたものではないマスコミを擁護するごとき発言をした。

 

マスコミによる切り取りとは、全文の中からの切り取りなのか、短文の中からの切り取りなのかによって解釈が大きく違ってくる。(発言の要旨が理解できるかどうか?)

 

難波市長短文を見て、切り取りではないと明言した。

別の見方によればミクロ(小さい・細かい)的視野であり、静岡県全体の将来をも見るマクロ(大きい・巨大)的視点に疎いことになる。

よって、静岡県知事としては相応しいとはいえず、静岡市長としてリニアには責任をもって対峙してもらいたいと思う。

 

細野議員はこれまでの経歴や政治姿勢からも風見鶏的なところが見える。

世論に迎合する点では長所かもしれないが、大きく評価が異なる人であろう・・・