川勝知事が辞任したことでリニア中央新幹線の開業はどうなるのであろう・・・?

 

ニッポン放送の生番組で辛坊治郎氏は

リニア新幹線を通すための案は川勝知事の暗殺と物騒な発言をしていた。

 

早まると歓迎する沿線からの声も聞こえてくるが、そんな単純な話ではないようだ。

そんな中、JR東海は静岡市で会見を開き、山梨県や長野県で27年を超える工期で発注する工事があることを初めて明らかにした。

川勝知事批判のコメントを発する神奈川県や愛知県の工事については両知事を配慮してか特段公表されていない。

 

静岡新聞(4月5日)

 

樫田秀樹さんが伝える遅れているのは静岡だけではない

 

当面注目されるのは次の県知事にどのような人がなるのか?

2月中旬、知事と県議会の対立について自民党本部の行った世論調査で、「知事に問題がある」「県議会に問題がある」がいずれも4割程度と拮抗していたとされる。

川勝知事が辞任する今、県議会自民改革会議(増田享大代表=掛川市=県連幹事長)としてもその対応は難しい。

自民改革会議は川勝知事と対立してきたが、増田氏は大井川流域の掛川市を選挙区としている。

川勝知事と先頭に立って対立してきた野崎正蔵氏(磐田市)は前回の県議選で落選している。

増田氏の選挙区掛川市の市長選では自民党公認の市長が落選(袋井市も同様)している。

従って、増田氏がリニア推進に突き進めばその身が危うくなってくる。

 

自民党の元県連会長だった塩谷立氏は裏金を巡って離党勧告された。

リニアを巡って川勝知事を批判してきた県議や首長たちに内閣官房機密費や自民党、或いはJR東海からの工作資金が流れていないか?・・・と噂が出てくる可能性も否定できない。

 

そんなことからも、自民党はリニア推進派だとする安直な発想には無理がある。

ならば、川勝知事を継承するという肝の据わった政治家が県内にいるのか?

今回の知事辞任劇を見ていれば逃げ出すだろう・・・。

 

結局、残念ながら自民党候補が出ても野党系候補が出てもリニア開業には大きな違いはない。

着工が早いかどうかであって、早く着工できれば大きな問題が潜在化しいていることに過ぎない。

物事、顕在化した方が遠回りしているように見えても早い場合もある。

それを うさぎとかめ という童話が教えてくれる。

 

今年着工できても 開業まで20年 を要す。

そして、大きな事故や高圧大量湧水に悩まされる

 

JR東海の説明によれば、東海道新幹線の収益をリニア新幹線の建設費に充てるという。

工事の進捗は東海道新幹線の収益次第ということとなる。

裏返せば、静岡工区だけが未完成であれば、名古屋~大阪間の工事に掛かっても問題ないことになる。

どうせ、リニア新幹線だけでは黒字にならないのだから…

 

そのような発想に立てば品川~名古屋間、名古屋~大阪間のどちらが早く完成するのかも現時点では断定できない。

従って、リニア中央新幹線静岡工区がいつ着工できるのか?ではなく、いつ完成するのか?が焦点になる。

 

 

☆杉本牧之原市長が犯罪だと主張!

杉本市長は4日の会見の中で「辞職するのは失言・舌禍が原因」と指摘した上で「手のひらを返したように自分を美化し、リニア(の開業)を10年遅らせたのは“俺の手柄”と言ってすり替えている」と猛批判。 そして、「逆に言えば(リニアを)潰すつもりでやっていたんですか?と。大問題だと思う。国家プロジェクトであるし、国も3.5兆円の財政投融資をしている中で、それを7年止めたとなると僕は犯罪じゃないかと思う。                  ( テレビ静岡 )

 

 

☆工業・農業の出荷額はトップクラス!

農芸品を自慢げにPRする姿に川勝知事が一次産業を見下す意識があったとは思えないのだが・・・

 

今回の辞任騒動、多くの県民はどのように思うだろう?

マスコミの認識も違うだろうと思うのだが・・・

 

川勝知事辞任問題で静岡県庁も大混乱に落ち込んだ。

4月早々に計画されていた専門家会議の開催も遠のいた。

工事の許認可も次の知事が決まるまでは出来ないだろう。

当のJR東海はこの状態を喜んでいるのか?

筆者には大いに気になるところである・・・。