最近、メデイアで部分開業のことを取り上げているので震源地は川勝知事だと洗脳されてしまった人が多いようです。

 

最初に、部分開業(先行開業)に言及したのはリニア新幹線の推進者と言われている元JR東海会長の葛西氏だったことをご存じですか?

そして、断念した理由が工事期間に余裕がないことも

 

ウイキペディア(先行開業部分抜粋)

2010年1月8日に名古屋市内で開かれた地元経済界の賀詞交歓会において、葛西会長(当時)が、2025年開業予定(当時)の東京 - 名古屋間のうち、可能な区間から前倒しして開業させること、その区間としては神奈川 - 山梨間が有力であることを明らかにした[注 5]。ただし、その先行開業の時期について葛西は「言える段階ではない」とした[注 6]。翌日の『読売新聞』『朝日新聞』『日本経済新聞』『毎日新聞』各紙は揃ってこれを報じたが、『産経新聞』は「JR東海が明らかにした」こととして「神奈川県相模原市付近から山梨県笛吹市付近」「32年度をめどに開業にこぎつけたい意向」「ルート選定をめぐって(中略)長野県との間で協議が難航。先に実験線を東に延伸させ…」と、他4紙より踏み込んだ内容の記事を掲載した(『産経新聞』は元号西暦に優先するため「32年度」は平成32年度=2020年度)[67]。その後、東京 - 名古屋間の開業予定が2025年から2027年と改められたが、同年11月になって『読売新聞』が「2020年前後」に相模原市 - 甲府市周辺の先行開業が検討中と報じている[注 7]。2011年9月に『朝日新聞』が報じたところによると、工事期間に余裕がないことなどを理由にJR東海が先行開業を断念したという[68]

中央新幹線 - Wikipedia

 

朝日新聞(2010年1月)

JR東海の葛西敬之会長は8日、2025年に東京―名古屋で開業を目指しているリニア中央新幹線について、一部区間を先行して開業させる方針を明らかにした。区間は神奈川―山梨が有力。実際にリニアを運行させて運営ノウハウを蓄積し、技術改良を促すねらいがある。

asahi.com(朝日新聞社):リニア新幹線、一部先行開業へ 神奈川―山梨間が有力 - 鉄道 - トラベル

 

朝日新聞(2011年9月)

先行開業は昨年1月、JR東海の葛西敬之会長が名古屋市内の会合で「リニアの部分開業は既定路線。神奈川―山梨間が適当だろう」と発言したことで表面化した。

実現性を検討したところ、神奈川―山梨間は市街地が多く、深さ40メートル以上の「大深度地下」でのトンネル工事は長期化が見込まれることが判明。先行開業できるほど、工事期間に余裕が無いことが分かった。

asahi.com(朝日新聞社):リニア新幹線の先行開業断念 JR東海、神奈川―山梨間 - 航空ニュース

 

菅官房長官(2013年9月)

「五輪でリニア乗車を」菅長官が部分開通に期待感 (tv-asahi.co.jp)

 

川勝知事(2020年6月)

リニア東京=山梨間の部分開業…静岡県知事発言にJR「そういう考えはない」 愛知県知事も「あり得ない」 | 東海テレビNEWS (tokai-tv.com)

*川勝知事の部分開業論は6月26日の金子社長との会談

 

山梨県知事(2023年12月)

リニア開業遅れ受け、山梨で高まる部分開通の待望論 実験駅を観光利用の声も - 産経ニュース (sankei.com)

 

お気づきですか?

葛西会長の神奈川~山梨の先行開業を断念した理由は「先行開業しても2年後には南アルプスもトンネルが完成する見通しで先行開業する意義はない」と判断した・・・と朝日新聞の記事からは判断できる。

しかし、現在では南アルプストンネルの工事には長期間を要することが一般認識となり当時の断念理由は成り立たない。

川勝知事の発言とJR東海葛西会長の認識は似ていますよね。