蛇紋岩は蛇紋石が集合してできたものです。
蛇紋石の特徴はナイフで簡単に傷つくほど柔らかく、樹脂光沢で少量のニッケルを含むと鮮やかな黄緑色となります。
蛇紋岩は磁石が張り付くので簡単に見分けることができます。
磨くときれいな艶が出てきます。
浜名湖の北側にはヒスイがあると言われています。
ヒスイは蛇紋岩の中に生成され、蛇紋岩は割れやすいのでヒスイが顔を出すのだそうです。
蛇紋石は時間とともに黄緑色から白色に変化し、はがれ易くなります。
そして、母岩部分は黒色に変化します。
三河地方に足を踏み入れるとこのような石がありました。
蛇紋岩とはどこか違うようです。
領家変成岩地帯なのかな・・・?
黄鉄鉱の結晶が表面に現れています。
ヒスイではないでしょうがこの蛇紋岩には様々な鉱物が含まれているようです。
突然ですが、東の方に目を向けます。
安倍川(静岡市)の上流に宝永地震(1707年)によってできた日本三大崩れのひとつ、大谷崩れがあります。
この一帯はフォッサマグナの西側に位置する糸魚川・静岡構造線で蛇紋岩とともに花崗岩類もみられ、周辺では金山が形成されています。
石英などが多いことから元の岩石が変成作用で変化せずにそのまま残っているような気がします。
写真中央左に見える塊は何の結晶でしょうか・・・?
余談ですが
リニア新幹線は地層が複雑で脆い中央構造線や糸魚川静岡構造線が交差する付近にトンネルを掘るんですよね・・・
大地震が来ても大丈夫ですよね・・・