東海新空港(JAPAN CENTRAL AIRPORT)と聞けばセントレアを連想される方も多いと思います。
ふとしたことから、東海新空港計画案がありましたので御紹介します。
内容から静岡空港建設決定前の1985年頃かと思います。
 
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概要
1.位置
 静岡県浅羽町(現袋井市)、大須賀町(現掛川市)の海上及び海浜陸地
2.規模
 滑走路 3600m 3300m 3050m の3本 1350ha
3.能力
 年間発着回数 25万回
4.開港目標年度
 昭和65年(1990年)
5.事業費
 主体 1580億円 滑走路及び諸施設 500億円 計 2080億円
 国 75% 県 25% (第二種空港)
 
新空港の必要性
1.航空輸送の時代
2.大都市空港の補完
3.貨物空港としての最適地
4.空港空白県からの脱却
5.空港は都市の核
6.航空需要予測
 
需要予測について詳しくみてみると
開港20年後の2010年の予測は 旅客 2000万人 貨物 200万トン
 
1990年 旅客(国際)  200万人 旅客(国内) 100万人 計  300万人 国際貨物  50万トン
2000年 旅客(国際)  850万人 旅客(国内) 300万人 計 1150万人 国際貨物  80万トン
2010年 旅客(国際) 1350万人 旅客(国内) 650万人 計 2000万人 国際貨物 200万トン
 
もし、昭和65年東海新空港が開港していれば日本の空港事情は今とは全く違うものになっていたでしょうね。
静岡空港の建設が決定したのが昭和62年(1987年)、開港は平成21年(2009年)あまりにも遅すぎました
利用者は国際が国内の2倍以上、地上高速輸送機関との密接なアクセスが必要、空港には新幹線高速道路が乗り入れています。
大阪から2時間20分、東京からは1時間15分、名古屋からは45分となっています。将来はリニアで東京、大阪まで30~40分。
需要エリアは東京から大阪までカバーしています。
そのため、国際線の利用者が多いのでしょう。
関空セントレアが建設されていない時代とはいえ、当時はバブルの全盛期、(スケール)は大きかったですね。