富士山静岡空港は昨年6月に開港した。
人類は昔から鳥のように空を飛ぶことを夢見てきた。
静岡空港の地元から、この夢に掛けた人たちを振り返ってみよう。

1)日本最初の旅客機

静岡空港開港から遡ること90年前、天竜川河川敷に飛行場を建設し、日本初の旅客機「天竜10号」の開発に成功した福長浅雄氏。
陸軍航空局の性能試験に合格したが、「法整備がない」と旅客輸送の許可がおりず、営業での実用化ができなかった。
母校の飯田小学校には「天竜10号」の記念碑がある。

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飯田小学校玄関横には記念碑がある

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日本最初の飛行機の記念碑

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日本最初の旅客機「天竜10号」

2)ホンダジェット

もう一人は本田技研の創立者本田宗一郎氏。
彼の夢を引き継いだホンダは6人乗りの「ホンダジェット」を開発し、米国ビジネスジェット機量産航空事業に参入した。米国、欧州、中国での市場参入を計画している。
いつの日か故郷静岡空港へ錦を飾り、チャーター中心の新規航空事業を設立してもらいたいものである。

3)フジドリームエアラインズ

誰もが連想するのは静岡空港を本拠地として航空会社FDAを設立した鈴与八代目鈴木与平氏。
経営不振にあえぐ航空業界、赤字に苦しむ地方空港。
逆風の吹きすさぶ地方の空に真新しい翼が飛び立った。
昨年7月23日、FDAが登場した。
静岡県や地元財界も出資しない単独出資で設立したのは200年の歴史をもつ鈴与だ。
今、全国から一番注目されているのはFDAだろう。

静岡空港が発展し、いつの日かこの静岡空港に静岡航空界のシンボル、日本初の旅客機「天竜10号」が飾られることを祈っている。