リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議委員が、リニア中央新幹線南アルプストンネル山梨工区で実施している高速長尺先進ボーリングの視察を行います。

日時:令和6年7月15日(月・祝)
場所:リニア中央新幹線南アルプストンネル山梨工区
参加予定委員:矢野座長、東城委員、德永委員、増澤委員

                 ( 国交省HP引用 )

 

 

 JR東海のリニア中央新幹線工事に伴う環境対策を評価、監視する国土交通省のモニタリング会議(座長・矢野弘典ふじのくにづくり支援センター理事長)は15日、山梨県早川町を訪れ、南アルプストンネル山梨工区工事で静岡県に向かって行っている高速長尺先進ボーリングの状況を視察した。矢野座長は、JRが静岡県と合意したボーリング湧水の管理手法を評価し、ボーリングが計画通り静岡県内に到達することに期待感を示した。            ( 静岡新聞 )

 

SBSテレビ

 

 

テレビ静岡

 

静岡朝日テレビ

 

NHK静岡

 

静岡第一テレビ

 

アラカンおじさんのコメント

国交省モニタリング会議の委員による視察は共通認識で会議を進めるうえで、一度現場を見ておくことが必要だったということであろう・・・

従って、現時点では高速長尺先進ボーリングの削孔による湧水量が少ないのは当然のことである。

このことをもって、高速長尺先進ボーリングによる調査で大量の湧水が出ないと断定することはできない。

まずは静岡県の指摘、静岡県内の高圧大量の蓄水があると確認されている破砕帯と繋がっている破砕帯のある県境から300m地点でどのような結果が出るのか?が焦点になる。

JR東海が公表している湧水量はどのように測定しているのかを知りたかった。

 

因みに、今回の視察では削孔からのるう水量を動画で確認できる。

視察当日15日の削孔からの湧水量は、JRから公表されている数値から想定すれば0.4ℓ/秒程度である。

見た感じではそれよりも多いように思うがそれはさておき、

徳永委員も毎秒50リットルの湧水が1週間程度継続した場合にボーリングを終了し、湧水を止めるとしたJRのリスク管理に触れ、「状況によっては止める判断を持っている事業者の進め方には一定の信頼性が示されている」と評価している。

 

現在の湧水量の125倍の量が1週間継続した場合にボーリングを中止するという。

地下水低下で中止になっている岐阜県瑞浪市のトンネル湧水は20ℓ/秒とされる。

この湧水量の2.5倍のボーリング削孔からの地下水が確認された場合にボーリングを中止するのだが、南アルプストンネルの湧水量は2000ℓ/秒が想定されていて、実に瑞浪の100倍のトンネル湧水を想定していることになる。

湧水量がとてつもなく多すぎてその影響は想像できない。

 

近々、鈴木知事も現場視察を予定しているようなのでその辺を質問して確認してほしい。

JRの説明に納得して帰ってくるのでは視察する意味がない。

 

 

7月12日、鈴木知事と難波静岡市長の定例会見が行われた。

2つの会見ではリニアに関する記者の質問に答えた。

 

難波市長会見での質問

・県道トンネルの残土置き場について

・鈴木知事とどのような連携をとるのか?

・県道トンネルのメリットと遅れている理由は?

 

鈴木知事会見での質問

・現地視察の感想は?

・先進ボーリングの利水協との協議はどうなっている?

・県境に達するまでに利水協と協議するとする理由は?

・山梨県内の視察の予定は?

・難波市長会見での県とのすり合わせ発言について

・利水協の協議の前に首長との面会を予定しているか?

・三者合意に先進坑や本坑を含める必要があったのか?

・県民に必要な情報を提供しているのか?

 

 

☆鈴木知事記者会見(ふじのくにメデイアチャンネル)

 

☆難波市長記者会見( shizuoka-city )

 

 

SBSテレビ

 

 

 鈴木康友知事は10日、静岡市北部のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区工事予定地を初めて視察した。JR東海が取り組む環境保全対策について「しっかり進んでいると確認できた」と述べる一方、工事を認めるかは「まだ課題はある。最終的には専門家の判断をいただく」とし、静岡県有識者会議専門部会などの意見を尊重する姿勢を示した。

( 静岡新聞 7月11日 )

 

静岡第一テレビ

 

 

静岡朝日テレビ

 

SBSテレビ

 

テレビ静岡


 

アラカンおじさんのコメント

知事が代わって、マスコミは鈴木知事の言動を称賛するような論調が目立ちます。

一回現場に行ったところで、問題の核心に辿り着くことは難しいと思うのだが・・・

 

「担当者のレクチャー・・・」とする発言は、自分から問題点を探さないと映り何か心もたない気がする。

さらに言えば、情報公開の部分でも前任者の川勝知事に比べ後退したと映る。

 

メデイアに取材が許されたのは椹島ヤードだけだった。

他の現場も県からの情報公開ではなく、代表取材でもよいのでメデイアの視線からの報道が望まれる。

 

静岡県と県外関係者との対立関係は薄まるであろうが、逆に県民には不信感が広がり、県内での対立に繋がっていく可能性をはらんでいる。

JR東海の発言(説明)に納得するのではなく、県民が不安に感じていることを質問し、県民にその答えを届けるとする姿を望んでいる。

 

県民が知りたいのは「視察で知事がJR東海にどのような質問をしてマスコミがそれをどのように伝えるのか・・・」という知事とメデイアの連携性全体である。

 

県からの一方的な広報やマスコミの一方的な解釈ではない。

JR東海を始め、国や県、メデイアを含めたリニア関係者の正当性である。