レンタル落ちDVDで100円で購入、安いっしょ~。
メトロポリスは、1926年のドイツのサイレント映画で、監督はフリッツ・ラング。
私は、この作品を20代前半の頃に観ていますが、巨大なセットを使った映像のインパクトが大きくて、印象に残っていますね。
今回、再度、観てみましたが、政治的なメッセージ性や、先見的な映像の時代性を鑑みるに、映画史上の名作と呼ぶに相応しい作品だと思いますよ。
映画のストーリーは、制作された100年後を舞台にしていて、資本主義と共産主義、機械文明、思想統制をモチーフにしています。
まぁ、現在は、錯綜した社会になっていますが、この映画は、今でも通用する批判性を孕んでいると思いますね。

以下は、面倒なので、DVDジャケットの粗筋を引用します(笑)。
高層ビルが立ち並ぶ21世紀の未来都市メトロポリス。
機械文明が極度に発達して、地上は資本家の楽園、労働者は陽のあたらぬ陰惨な地下で酷使されていた。
労働者の反乱を恐れた独裁者は、発明家に地下労働者のアイドル女性そっくりのロボット(「スター・ウォーズ」のC=3POの原典)を製造させて管理を強化する。
それが裏目に出て思わぬ方向へ。と、いった処ですね。

以下の文章も、面倒なので、Wikipediaを参考にしながら、映画の内容について、書きますね(笑)。
メトロポリスでは、摩天楼の上階層の知識指導者階級と、地下で苛酷な労働に耐える労働者階級と、二極分化された階級社会になっています。
(現代社会でも、経営者や支配者が、如何に労働者から搾取するか、資本主義のゲームになってますけどね)
知的権力者の息子フレーダーは、労働者階級マリアと出会い、地下社会の実態を知るようになります。
マリアは、「脳」(知識指導者階級)と「手」(労働者階級)の調停者「心」の出現を予言します。
そして、労働者はストライキを起こします。
そこで、フレーダーの父のフレーダーセンは、科学者ロトワングに指示します。
それは、マリアを誘拐して、マリアに似せたアンドロイドを作る事。
そして、アンドロイドをマリアとして地下社会に送り、労働者の団結を崩す、という事。
しかし、フレーダーセンのかつての恋敵、ロトワングが意図したのは、メトロポリスそのものの壊滅だった。
アンドロイドマリアは、階級闘争を扇動するが、フレーダーはマリアが別人だと見抜く事になる。
扇動された暴徒の労働者は、メトロポリスの心臓ヘルツ・マシーネを破壊するが、それによって地下の居住地を水没させてしまう。
しかし、子供たちも一緒に水没してしまう事になるので、自分たちの首を絞めている事に気付く。
そして、労働者は、マリアを火炙りにして、マリアはアンドロイドに戻る事になる。
地下で、フレーダーは、本物のマリアと会う事になる。
そして、フレーダーは子供たちを助け、父と労働者の仲介を図る事になる。
と、Wikipediaの文章を短く纏めたつもりですが、長いっしょ~(笑)。

最後のシーンに関しては、仲介と言っても、無理矢理、手を繋いでいるように見えるんですけどね・・・。
当時のフリッツ・ラングの妻がナチに傾倒していた為、宥和的なシーンにするしか無かったらしいです。
(その後、フリッツ・ラングはナチに追われて亡命する事に・・・)
因みに、この映画のエキストラは、男25000人、女11000人を使っているとの事。
まぁ、映画の中で重要なキャストは、叡智を集めた確り者の扇動者、マリアと、情義に厚く敏い調停者、フリーダーの二人でしょうね。
アンドロイドマリアのように、支配者側が出来レースを仕掛けて来て、労働者たちが騙されてしまうという事がありますね。
そこで、フレーダーのような調停者が出て来て、正しいベクトルに導く必要がある、という事で、調停者の存在も肝要ですね。
要は、偏に大衆に従って、反体制に与しているだけでは危険であり、労働者側は、扇動者と調停者、双方の意見を聞いた上で論理的な判断を下さなくてはいけない、という事です。
又、支配者と労働者の二項対立と、対蹠的に考えるのでは無く、労働者が調停者となる事がベストなのではないか、と考える事も出来ると思います。
まぁ、隘路の多い現代社会に於いて、この映画は古諺のような役割を果たすのではないでしょうか。
(2025/11/13)