東海村立図書館で、DVDを借りて来たなり。
「鉄道員」は。1956年製作のイタリア映画で、1958年に日本で公開された際には、543館で公開され、その年の「キネ旬」ベストテンの読者部門で1位になってるんだよね。

以下、DVDのジャケット裏面の粗筋を、引用して記しておくなり。
幼い末っ子サンドロが崇拝する機関士の父アンドレア。
既に大人になった長男や長女には口やかましく彼らからは疎まれる存在ではあったが、優しい母のおかげで一家は平穏を保っていた。
しかし、長女ジュリアが予期せぬ妊娠~結婚の末に流産。
おまけにアンドレアも運転中に事故を起こしてしまい、家族の歯車が徐々に軋んでいく・・・。
と、粗筋は、以上なり。

音楽評論家の伊藤政則は、郷里の岩手県花巻で家族のみんなで「鉄道員」を観ていて、映画の佳境では、家族がすすり泣きをしていたみたいですね。
伊藤政則にとっては、「鉄道員」は郷里の家族を思い起こさせる映画らしいですね。まぁ、要は、家族愛を描いた御泪頂戴のティピカルなヒューマン・ドラマという訳で・・・。
映画では、第二次世界大戦後のイタリアの都会の庶民の喜怒哀楽が描かれている訳ですが、何かこうね、感情移入しにくいストーリーだったんだよねぇ・・・。
機関士の父、アンドレアは、鉄道自殺を図った若者を列車で轢いた後に飲酒運転をして、信号見落としの失敗をして、列車の正面衝突の事故を起こしそうになったんだよね。
アンドレアは、労働ストの時に、長時間労働について不平を言うのは理解出来るけど、飲酒運転に関しては、人身事故で狼狽した為に、酒をコップ4杯飲んだだけだと、自分の立場を弁えない発言をしているし、そもそも運転席に酒を持ち込むのが御法度だと思うんだよね。
鉄道会社の事故と言えば、2005年4月25日に起きたJR福知山線の事故を想起しますが、死者107人となる大惨事の事故であり、アンドレアも事故を起こしていたら、この事故を上回る死傷者を出していた可能性もあるんだよね。
これは、アンドレア個人の問題じゃなくて、鉄道会社全体のコンプライアンスの大問題に発展する筈の由々しき事態であり、アンドレアに憐憫の情を催す事は社会的規範から考えて難しいんだよねぇ。
まぁ、でも、第二次世界大戦後のイタリアの風習として、機関士が飲酒するのは日常的な事だったのかどうかは、杳として知れない処ですけどね。アンドレアは、飲酒運転した事に対して、本当に良心の呵責が無かったんですかねぇ。
現代の日本だと、機関士が飲酒運転する事は、規範的に絶対に有り得ない事なんだけどね・・・。兎に角、飲酒運転は「ダメ。ゼッタイ。」だっぺよ。

又、映画が佳境に入るラストの場面では、アンドレアが身体を壊して3ヶ月も寝込んでいるにも係らず、クリスマス・パーティーに大勢の仲間がアンドレア宅に集まって、アンドレアも無理して参加した挙句、その直後に亡くなっている、というね。
何で周りの仲間がアンドレアの身体の病状について心配していないのか理解出来ないんだよなぁ、アンドレアの妻も病状について事前に告知しておけよ、と思うんだよね。
だから、何かこうね、泣ける感じでは無かったんだよなぁ、真摯な映画なのに腑に落ちない処が大杉漣の感想だよなぁ。
まぁ、それは兎も角、鉄道会社で行われていた労働ストライキについては、私も思う処があり、現代の日本人も労働ストライキを敢行すべきだと思いますよ。
私も過去の経験の話をすれば、常陸大宮市にあるイリソ電子工業という会社に派遣で労働していた時は、契約した時点の話と実際に支払われる給与明細の食い違いが発生してたんだよね。
又、日立市大甕にあるシステム開発研究所という会社で働いていた時は、IT関係として長時間労働で一定時間を越えた残業カットは普通だとは言え、無駄な雑談ばかりして会社に毎日、夜の11時過ぎまで長時間拘束されて、納得は行かなかったですね。
それ以外にも、他の会社でも労働条件、その他で理不尽な事ばかりで、それは、私以外の他の一般市民でも、似たような思いをして労働している人が数多く存在する筈なんだよね。
だから、具体的に労働条件を改善する手段として、社会全体の為にも、ストライキという手段は、マスコミにも影響力を与えるし、有効な手段だと思いますよ。
そして、労働条件の改善だけでなく、社会全体の事を考えても、悪事を行う支配者に抗する為に、政治ストは敢行すべきだと思いますね。
(2026/1/18)