レンタル落ちDVDで100円で購入、安いっしょ~。
「戦争と平和」は、トルストイが1868年~1869年に出版した長編小説を、映像化した作品。
主演は、オードリー・ヘプバーン(ナターシャ)、ヘンリー・フォンダ(ピエール)、メル・ファーラー(アンドレイ)といった、ハリウッド黄金期に君臨したトップスター。
映画のDVDに収録されている映像特典で知りましたが、オードリー・ヘプバーンとメル・ファーラーは、実際に結婚している、との事。
映画(小説)の梗概としては、戦争の史実を背景に、国と国との対立、陰謀、悲恋を描いたものですね。
1812年のナポレオン軍によるロシア侵攻を中心にしたストーリーで、<戦争>と<平和>の両面から、壮大なスケールで描かれた大作です。
莫大な遺産を相続しながらも、精神的に満たされない生活を送るピエールと、戦地に赴く貴族アンドレイと、純情可憐で情熱的なヒロイン、ナターシャの三人の命運が、描かれています。
戦争という歴史の流れに逆らう事の出来ない三人は、それでも、人間としての意志を持ち続ける訳で、そこに、ロシア・リアリズムと哲学的な思想が盛り込まれている訳です。
戦闘のシーンは、巨額な製作費と大人数のエキストラで成立していて、相当な見応えがあると思いますね。
ロシア側の戦略としては、ナポレオン軍にモスクワを一旦、明け渡し、その後、街を放火させて兵糧や軍備を壊滅させて、ナポレオン軍を退却に追い込む訳です。
私は、三国志、その他、歴史に少しは詳しかったりするので、上記の老獪な戦略は、馴染み深い思いで観てましたね。
そして、61万2000人のナポレオン軍は、モスクワ炎上後の長い敗走の途中で、寒波の影響もあり壊滅的になり、国境まで戻る事が出来たのは11万2000人だった、という事です。
当時、イタリア、オーストリアまで征服していたナポレオンにとって、ロシア遠征の失敗とライプチヒでの敗北は、共に没落の決定的要因になったそうです。
尚、映画を観ていて印象深かったのは、最後のナポレオン軍の敗走シーンと追撃の橋の爆破シーンですが、主演の三人の富貴に満ちた生活も、余りにも優雅で印象的でしたね。
ナターシャは、モスクワを明け渡して避難する際に、馬車に家具を載せるのを止めさせて、傷痍兵を乗せるよう願い出るのですが、戦争に於いても人命を尊重すべき、というメッセージがあるシーンですね。
又、ロシア軍司令官(ミハイル・クトゥーゾフ)は、海千山千で老獪な策士でありながら、ロシア兵の命を大切に扱う心持の尊敬に値する人物で、ルックスに反して、映画上、最もカッコ良い印象になりましたね。
まぁ、原作は未読ですが、恐らくは要領よく纏めて作られているし、教養という意味も含めて、観てみたら良いと思いますよ。
以下、ナポレオン(ナポレオン1世)について、引用しながら説明しますね。(引用元、百科事典マイペディア)
フランス皇帝。コルシカ島のイタリア系地主ボナパルト家出身。砲兵士官となったが、山岳派支持の小冊子を発表して逮捕された。
1795年バンデミエールの反乱を鎮圧して再起し、総裁政府によりイタリア遠征軍司令官に任命されて手腕を発揮。
1799年エジプト遠征から帰国後、ブリュメール18日のクーデタにより総裁政府を倒し自ら第一執政となり軍事独裁への端緒を開いた。
その後、イタリア、オーストリアを征服、王党派や共和派を弾圧して1804年皇帝となった(第一帝政)。
この間ナポレオン法典の制定、教育制度の再建、宗教協約(コンコルダート)の締結などを行った。
さらにナポレオン戦争を遂行して全ヨーロッパの制覇を図り、大陸封鎖の勅命を発して英国に対抗。
しかしスペイン侵略(スペイン独立戦争)とモスクワ遠征に失敗、解放戦争に敗れて1814年退位、エルバ島に流された。
翌年再起したがワーテルローの戦に敗れ(百日天下)、セント・ヘレナ島に流されて没した。
(2025/12/31)