ジム・オルーク / コロナ 東京リアリゼーション
Yapoosのアルバムのライナーを読んでいると曲の説明に比喩として使われるアーティストが、NO DOUBTとかMR.ROBOTとか多様多彩で、彼の音楽への独特の感性と愛が伝わってきますね。
親日でサブカル好きなジム・オルークが敬愛するミュージシャンの一人が武満徹で「ピアニストのためのコロナ」をセルフプロデュースという形で2006年に発表しました。
何でも図形楽譜という形でデザイナーの杉浦康平と共に創作した世界一美しいグラフィック・スコア作品という事。
短く説明すると、スコアを構成するのは色違いの5枚の正方形の紙と指示書で、円の中心から配置された図形を読み説いて作曲していく方法論だそうです。
個人的には、ロジャーウッドワッドの演奏の方が重みがあると思いますが。
エポックメイキングなラップトップミュージックで使われそうな作曲手法を1960年代から既に取り入れていたんですね。
作品自体、能に通じる緊張した「間」と「気配」の相えつを纏い、同時に、充填と放散を繰り返すエネルギーの波で覆われてます。
この辺は、鈴木大拙等の「禅」の影響が大きいのでしょうか。
というか、禅に関する本を読んでから聴くと面白さが分かる音楽だと思う。
「いくつかの異なるものを調和させるように努めることは、生きることの訓練ではないか。その矛盾は運動をうみ、そこには空気が通う。」ー「コロナ」作品ノートより
(2010~2014年頃、執筆)