Kindleオアシスを買ってしまいました。


電子書籍用のタブレットを初めて購入しました。持っていなかった理由は単純で、今まで必要性を感じなかったからです。

でも、先日の地震で床に並べてあった本の片付けが思ったより大変で、これを機に思い切って買うことにしました。
本を本棚にしまうという概念も遠い昔に失いましたし、結局片付けてもスペースが有限なので…
本好きの本管理がマジで謎すぎる。


結論、タブレット、めちゃくちゃ良いです!
物を買ってこんなにワクワクしたのは初めてかもしれません。
あまりにも夢中になりすぎて、小説を読みたいのかタブレットをいじりたいのかわからなくなりましたが…とにかく気に入ってます。

まず、家にいて本読み放題はめちゃくちゃ快適です。
特にこの雪の季節には最高。持っていなかった時は別に不便は感じなかったんですが、一度知ってしまうと戻れなくなりそうです。
これ以上私をブタにしないでくれ…

それから、持ち歩きが楽なのもいいです。
本て意外と移動することが多いので、軽くて薄いに越したことはないですよね。
これでカフェや実家に連れ回された挙句持っていたことすら忘れられることもないし、しおりの代わりにレシートやティッシュをはさまれる心配もありません。(いつもお疲れ様…)

そして、一番心配だった物語に入り込めるかという点も、全然大丈夫でした。
私はスマホがダメだったのでちょっと不安だったんですが、どうやら本を読んでる気分になれれば大丈夫のようです。スマホは他の用途が多すぎて、なんか集中できないんですよね。
「本の方が趣きがうんぬん…」というのもちろんあるんですが、全員が全員それで済んでいれば、タブレットも10世代までないですもんね。紙の形にこだわりすぎなくてもいいのかも。


Kindle Unlimitedの読み放題プランに登録して、最初に中山七里の「逃亡刑事」を読みました。大柄な女性刑事と犯人を目撃した少年を中心に物語が進むんですが、このコンビがなんか新鮮で、展開も面白くて、やっぱり私は警察小説が好きだと思わせてくれる作品でした。
次に読んだ「護られなかった者たちへ」も知れて良かったと思える作品でしたし、しばらくは中山七里ブームになりそうです。

しかし、問題があって。

読書量が増えると、お気に入りも増えて、その本を買いたくなってしまうんです。
つまり、結局部屋のスペースがなくなるという問題にぶちあたるんです。

さらに悪いことに、タブレットは単行本と文庫を見比べられるので、単行本の表紙の方が好みだったらそっちを買いたくなるんですよね。今までは本屋でほとんど文庫しか見なかったので、便利と引き換えに誘惑が増えてしまったんです。でも、知ってしまったら妥協できないし。
好きな物が増えただけなのに、ひどい仕打ちです…悲しい…


あと、このタブレットを買う時注意なのが、カラーではないことです。もちろんネットにもちゃんと記載されてますが。

カラーじゃないと、結構古っぽく感じてしまうかもしれません。マンガや雑誌を中心に利用したい人にはあまりおすすめできないかも。小説の表紙の白黒だけでも、私は戸惑いましたから…「見る」というよりは「読む」専門なんでしょうね。
まぁでもたぶん、カラーの代わりにどっかがなんかいい感じになっているんでしょう(適当)。
スマホのアプリならもちろんカラーですし、このタブレットが全員必要かと言われれば、ちょっと微妙かも。
もちろん私はすごく気に入ってますが。



以前、読書好き芸人でカズレーザーさんが、20冊くらいしか本を家に置いていないと言っていました。本が増えたら譲るか売って、必要と思ったらまた新しく買い直すんですって。その方が作者のためにもなるので。
本当にその通り。めちゃくちゃストイックですよね。すごい。
たしかに、月額980円で本読み放題、最初の月は無料。作者に申し訳ない気分になります。でも、明らかに先生たちの方が私より裕福そうなので(当たり前)、ありがたくアプリを使わせてもらいます。



最近また妄想癖がひどくて、いつか本がなくなって小説を読むのはタブレットだけになって、人類がみんな宇宙飛行士みたいなヘルメットをつけて、博物館で「これが本という物だよ」みたいにアクリル板越しに本を知る時代が来たらどうしよう…と1人で暗い気分になっています。きっと、アクリル板を覗きこむ子どもの表情は乏しく、顔色も悪い。恐ろしい未来だ…(たぶん自分は生きてない)

なんでもそうですが、本物には変え難い価値がありますよね。知る形は変わっても、本物の姿は愛され続けてほしいと思います。