人面魚ならぬ人頭蛇身といえば、宇賀神
蛇神・龍神の化身ともいわれ、とぐろを巻いた顔が老翁もしくは女性の神。
(男と女では巻きの方向が違っているのか?も気になるところ)

弁才天とも習合し、宇賀弁財天と呼ばれたりもしています。
(※弁財天の頭の上にちょこんと乗っているお姿が愛らしい)



 

そして当ブログでも何度か紹介してきましたが、
正月にお供えする鏡餅の原型は、実はこのとぐろを巻く蛇だったりするようです。


 
 

その宇賀神の石像を、

鶴岡市(旧・藤島町古郡)にある(いけ)神社境内で拝見することが可能です。

 


 
 

安土桃山時代に廃寺となった山門を移築。
(奥州平泉の藤原秀衡が三階の塔を寄進した寺)



 


「山神」……そういえば本日は【山の日】でしたね。

山神の像も凛々しいお姿です。
 

 


 

他の像はよく見えませんでした。

 


 

 
 

山門を潜ってすぐのケヤキの巨木も素晴らしい。

 


 

 

穴があったらまずのぞく(ゴミだらけでした・予想どおり)。

 


 
 

見えました。

向かって右が宇賀神です。

 

 

 

 

 

 

おじいさんっぽいので男性のほうでしょうか。



 
 

ガッツリとぐろを巻いていらっしゃいます。


 

 
 

かなり古そうですが、いつの時代のものかは不明。

 

 

中国神話の伏義と女媧みたいでもありますけどもね。
(DNAや注連縄にも見える……)


 
 

お隣りの三川町には、

「蛇ニオ」(稲わらを積んだもの)という文化財もございます。
おそらくこれも宇賀神を表しているのではないかと推測。 




 

宇賀神社にあります。

 

――話を池神社に戻しまして……。
 
 
 

<ご祭神> 豊宇氣毘賣命(とようけひめのみこと)



 
 

トヨウケさんといえば豊受大神という字が主にあてがわられていますが、
鳥海山の大物忌神でもあらせられますが、別称が他にもたくさんあります。
また、保食神(うけもち)、稲荷神、倉稲魂命(うかのみたま)とも

習合・同一視されています。

 


 


この池神社一帯に、

藤島城の支城であったと考えられている古郡館が築かれていたようで、
池神社の北側に塚が二つ、南の皇太神社には土塁のようなものがあるとか。

 


 
 

 ――それでは戻ります。

 


 

 

 

 


「天保」と見えるので、こちらは江戸後期のもののようですね。

 


 
 

灯りがともっておりました。

 



 

雰囲気も変わっていいですね。



 


藤島という町名だからなのか、町内には藤の花がたくさん咲いていました。

 


  


この時ちょうど「ふじの花まつり」も開催中でした。 
ところでこの藤の花のつる、左巻きと右巻きの2種類があるようですよ。
 

この記事的にシンクロ。