<御祭神> 
保食大神(うけもちのおおかみ)
大宜津比売神(おおげつひめのかみ)

古伝によれば、御祭神は大国主大神、事代主神とあるが、
境内にある4社を合祀し、総称して荒倉大神(あらくらだいじん)とも呼ばれる。 
中世には修験との習合により荒倉大権現と称され、領内には33の宿坊を構え、
【東の羽黒】に対し【西の羽黒】とも呼ばれる。

 


 

 

 
この辺りは、小説家・横光利一(1898~1947年)さんと

縁のある場所でもあります。

 

 
それでは荒倉神社へ登ってみませう。
鶴岡市の県道336号線沿いの山口という集落から車で入って行けます。
ちなみにここは、山を隔てた加茂水族館の反対側です。

 

 
目印となる山口公民館の壁に、こうした案内板があるのも嬉しいですね。

 

 
道なりに進んでいくと、間もなく舗装されていない道に差し掛かります。
ここから5~10分ほど砂利道が続きます。

 

 
……やっぱりいるんでしょうね(--;)。

 

 
やがて小さな神社が見えてきます。

 

 
上から来た形になるので、一旦、下へ下ります。
その先にも道が続いていましたが、

下から登ってくるための参道なのかもしれません。

 

 
下から見るとこんな感じ。皇大神社でした。

 

 

 

 
昔、この上にある荒倉神社が弾圧を受けて焼き討ちされた際、
ここも焼き払われた……かどうかはわかりませんけども、白い部分は焼けた痕跡?

 

 
車道を曲がってちょっと寄り道。

散策道もありましたが、広いので今回は歩きません。

 

 
『鞍越峠』とあります。

 

 
この先に展望台とか釈迦台とか岩清水とか不動滝とかがあるようです。

(ムム、誘惑……)

 

 
荒倉神社はあの山の方にあると見た……。

 

 
あっ! 海だ~! 日本海。

 

 
それでは車道(と言っても砂利道)に戻って先を進みます。

 

 
対向車が来ないことを祈りながら……滅多になさげ。

 

 
『チロルの道』って何だろう? チョコレート的なものかアルプス系か。

 

 
後で調べてみたら、小説家の横光利一さんが荒倉神社までのこの道のりを、
「山と山の間から海が見える光景がチロルの風景と似ている」

と言ったことで建てられた標柱だとか。

 

 
そんなこんなで到着しましたよ。

 

 
緑の中の赤い橋が印象的です。

思わず【東の羽黒】な羽黒山の神橋が思い浮かびます。

 

 
赤い橋はどこにでもあると言えばあるのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 
なるほど、

山口公民館の北隣の竹の浦公民館の方から登って来るとここに着くわけですか。

 

 
昔は潟湖だった庄内平野。

蜂子皇子もここから出羽三山の方角を眺めたことでしょう。

 

 
皇子はこの麓から途中まで舟で渡ったようですよ。

 

 

 

 
その名の如く、蜂のように空は飛べなかったんでしょうかね。

 


伝説によれば聖徳太子や役小角は空を飛んだとあるので、気になるところ。