思い悩む12星座に贈る、
まーさからの激励メッセージ
「元気を出して 蟹座」後編
※これは前・後編でひとつのおてがみです。まだの人は先に前編を読んでね
(前回の内容に続きます)
いや、でもこういっちゃなんですが、すごいんです、この力は。
典型的なイメージのお母さんで考えると、これはずばり当てはまるじゃないですか。
子供が泣いていたって、ハイハイ~って言って、おっぱいあげれば大体治まる(なぜ泣いていたかはあまり頓着せず)、みたいな感じ、お母さんにはあるじゃない?
あれとほぼ同じと考えてもらえると、わかりやすいと思います。
で、実際、理屈じゃなくそうされると治まり、穏やかになってしまう状況っていうのも、心っていうのも、この世にはありますからね。
理由や理屈を求める男性原理では、計りしれないところです。
つまり、私が感じるに、蟹座のそういうところ否定する気は全然ありません。
非常にいいと思いますし、今後も続けてもらいたいなとさえ思うのです(笑)。
だって実際、蟹座がかわいく細かく気を使って世話を焼いてくれるからこそ、うまく回っているもの、この世には本当にたくさんあると思うもの。
蟹座みたいな人がみんなに話しかけて、おやつ配って、飲み会に誘って、世話焼いて盛り上げてお会計までしてくれるからこそ…(想像に難くない)。ねえ?目に見えるようじゃないですか。
多分蟹座が愛情ストライキを起こして、「この世の何も愛さない。常に淡々とやる!」と言い出し、
それを本当に実行したら…。多分世界は火が消えたようになると思います。
蟹座が騒がない、はしゃがないこの世界…。地味!!!(汗)
アップダウンのない、いつも同じ形の、同じような流れの世の中…。つまんな~~~~い!!!
私は本当にそう思いますよ。
だから、はいここで断言します。
この世に蟹座の力は、とてもとても必要です。
この世界の子供たちは、全員蟹座的力の保護と愛を受けて、生を授かるのですから!大きく育つのですから。
この世のすべての子供(もう大きくなった子も含む)は全員、蟹座の子です!
という風にさえ思うので。
ねえ蟹座ちゃん。
あなたには自分で自分を守る力をつけてほしいし、自分が荒れたら自分で自分を凪に戻す知性も磨いてほしい。
まさに母なる蟹座であってほしい。これは女性男性関係ありません。
母性は誰の心に宿っていてもいい、豊かな豊かな、たくましさなのだから。
優しく生まれた人は、その分強くならなければならないのです。
自分の分と、その大事な人の分も含めてね。
で、改めて提示したいのは、「人と人とは違うのだという事実を受け入れた上で、愛する」。
これをどうか、しっかりと心に刻んで下さい。
はい、とてもしっかりと。
確かに蟹座は、自分と他人とをとても明確に区別したがります。
で、内側に入るものだけをとても愛でる。
それはわかります。
お母さんも基本的には愛するのは自分の子供だけだもの。
「この子だけは特別だから」、この意識が、あなたの愛をパワーアップさせる呪文なんでしょう?
それはよくわかるのですが。
同じ母性というエネルギーの中には、「すべてのものを愛おしむ力」だって、宿っているはず。
もしあなたに子供がいなかったら(=特定の愛情の対象がいなかったら)
あなたは、その有り余る愛の行き場所を探して、あらゆる小さきもの、弱きもの、愛らしきものに愛を注ぎますよね。
道に小さな花が咲いていたとき、それがうちの庭に咲いた花じゃないからといって、
水をあげることを、本来のあなたがためらうかな。
多分、何の変なこだわり、横槍のような気持ちがなかったら、ためらわないでしょう?
もし持ち合わせの水(笑)が足りなかったとしたら、
まず家の花に水をあげた後、もう一回汲んで戻って、その子にもきっと水をあげに行くでしょう。
それが蟹座というものですよ。
どうしてそれ、人間にやってはいけないのですか。
何があなたをためらわせるのですか。
おそらく相手が人間だと、あなたにも欲が出るからでしょう。
それは「相手から愛されたい」という種類の欲です。
それはもちろん、持っていていいのです。
愛したいのと同時に、愛されたいのもまた人間の本能。その欲こそ力です。
人を一段と強く生きさせ、高みに導き、透明に清らかにいさせる力です。
が、大事なのはね。蟹座。
あなたみたいな人は特に、愛したいが、愛されたいを下回ってはだめなのですよ。
先にも言いましたが、あなたはとにかく愛情豊かでパワフルな人。
かつ、他の誰よりも他者とのかかわりを求め、そこに生きるエネルギーを見出そうとしています。
これはみんながみんなそうじゃない。
もちろん、根本的には、人間みんな愛が必要ですよ。
でもそれが“どのくらい”必要かは個人差がある。
また、どういうものから愛を得ているかにも差があります。
これは食欲や食べ物から得るエネルギーと同じ。
全員が同じような食欲、消化力を持っているわけじゃないし、また「食べることによって満たされる」度合いも違います。
この世界には、そこまで食べることに興味がなく、かつ、「自分一人の世界で感じる喜び」から、多くの愛を得ている人もいるのです。
それはかわいそうでもないし、孤独でもない。たくさん食べないからと言って元気がない、弱いというのとも違います。
そういう相手に「もっと食えもっと食え」というのは時に拷問になるし(汗)、
「あなたの時間を全て私のために使え。愛しているんだったら!」と詰め寄るのも、何か違うでしょう。
そう、「人は人。私は私」というのは、そんなに軽い意味じゃない。
本当に本当に本当の、この世の真理なんです。
それを辛く感じるとしたら、あなたは少し勘違いをしていますよ。蟹座ちゃん。
だってこれ、再びごはんで考えてご覧なさい。
あなたがお腹いっぱいなのに、「さあ食べろ、愛なんだから受け取れ、口を開けろ!」って
迫ってくる相手のごはん、食べたくなるでしょうか?それを愛だと思えるでしょうか?
相手がお腹すいているかも確認せず、それが食べたいかも気に掛けないで、
相手の境界線を越えてどんどんどんどん入ってくるような…しかも食べることのような、とてもパーソナルな領域にまで入り込んでくるような相手。
好きになるかしら?
相手がくれるごはん、あなたの栄養になるでしょうか?
もし愛で傷つくことがあったのなら、自分はそれを押し付けようとしていないか、一度考えてみて下さい。
でも、だからと言って愛に臆病にはならないで。
そもそも、人と深くかかわり、時に愛するということは、誰にとってもすごく難しいことなんです。
だって、愛ですよ?
この世の最も難しいテーマなのに、あなたはそれを身近に感じすぎているせいで、
何でもかんでも愛だと思い込む癖もありませんか。
愛って、もっと取扱注意の、この世の貴重品なんだと思って、劇薬なんだ…と思って近寄ったっていいくらいじゃないですか。
そして、そのくらい時に難しいものだからこそ、
人は誰かを愛するとき少なからず傷つき、そして怒り、泣く!
こうであって、普通です。
愛ってそういうものなのです。
だからみんな臆病になるんじゃない。
愛にはみんな憧れるのに、近づくのは怖くて、純粋なものもしばしば直視できずに何かが曲がってしまうんでしょう。
それは、愛というもの自体が“すごい”ものだからなんですよ。きっと。
またよく蟹座は傷つくと、その防御本能で、「もう愛さない!」とか、「本当に信じられる人がいない」とかも言い出しますが。
あなたのそういう極端な発想、言動、そう、傷ついているが故ですよね。
とっさにそう言いたくなるのもわかる。
でも自分でもそれ、別に信じていないでしょ?(笑)
またそのうち、すべて忘れたように誰かを好きになって、誰かを信じたくなって、同じこと繰り返すでしょ?
だったら、そんな心にもないこと自体、簡単に口に出さないで。
もう愛をやめるだなんて、心にもないこと。とても悲しいこと。
あなたは愛することを、決してやめられないんだから。
そのほうがいいんだよ。
段々繰り返して、一見何の成長も内容でいて、でもそこから何かは掴んで学んで、人は大きくなっていくんだから。
「自分が傷ついた分、人にそんな傷を負わせないようにしたくなった」
もし、そんな風に自分の経験を活かせるようになるなら、本当に蟹座、あなたは最高です。
それこそ、本物の人としての母性だと思います。
同時に、そんな澄んだ心を持った人を本気で傷つけられる人なんて、いないと思うな。どんどんいなくなっていくと思うな。
だからね蟹座ちゃん。
自分の独りよがりで、傷ついた~とか、裏切られた~とか騒ぐのは、もう子供っぽいからやめなさい。
もちろん相手も悪いのかもしれないけど、「そういう相手を選んで好きになった、大事に思った」。
これは本人の責任もあるの。
かつ、そこまで含めて自分で選んだ。こう思えるようじゃなきゃ、経験から何も得られないもの。
そして、人を積極的に愛し、与えようと思える自分を決して卑下しないで。
ダメだとも思わないで。
この世にはあなたほど、愛についてオープンな人ばかりではありません。
だからあなたが真っ正直に好きになって、傷ついて、苦しんで転がりまわる姿を見て、
心無いことを言ったり態度を取ったりする人も、少なからずいるでしょう。
でも、そんな相手は基本放っておけばいいし、
どう考えても、愛に勇敢なあなたの方が正しいのである!
これは、生き物共通の…正義です(と敢えて言おう)。
ただ、それを胸を張って「そうだ!これでいいんだ!」というには、自分自身の強さが必要です。
誰かが認めてくれたから、愛してくれたから◎なんじゃないよ。
あなたがあなたにマルをつけるんだよ。
私はこれでいいと思っている、これが私なりのまっすぐな道なのだから。
私は愛することをやめないし、
もし誰かを大事に思うことで、このほっぺたを殴られるなら、
さあどうぞ!反対側のほっぺたもやっちゃってください!!!
こういう自分を、私は決して恥じることはない、悲しくも思わない。
むしろ断然誇らしく、胸を張ってこういいたいのです。
「愛して、何が悪い!」
とね。
そう、あなたはこうあるべきですよ。蟹座ちゃん。
やさしくかわいらしい性格で、まっすぐで人情家で世話好きで。
そんなあなたですが、何より特徴的なのはその心の強さです。
転んでも転んでも、また笑って起き上がるのが、あなたの最大の持ち味。
臆病になるな!
これからも限りなく戦いましょう。あなたと、あなたの大事なもののために!
私はそういうあなたが、とってもとっても、大好きです。