思い悩む12星座に贈る、
まーさからの激励メッセージ
「元気を出して 牡羊座」後編
※これは前・後編でひとつのおてがみです。まだの人は先に前編を読んでね
(前から続いておりますよ)…であるからこそ、こう思うからこそ。
私は牡羊座にある提案をしたいと思います。
多分今は(いや前後合わせてここしばらくは)、
特に自分を取り巻く人間関係の変化を中心にした、牡羊座にとってのイレギュラーシーズンでしょう。
まさに変化のとき。
「変化しなければならない…」という衝動や、「積極的に変わりたい!」という内なる欲望が、
あなたに「いつも以上にいろいろなことを受け入れろ」と言ってきて、
それをあなたも…許しているのだと思います。
でもそれは、この先ずっとのことではないのです。
もしかしたら本当に、今このときだけかもしれません。
あなたの内側にこの新しいエネルギーが十分いきわたり、必要な変化が完了したら。
牡羊座は再び、新しい種類の“俺様”に生まれ変わっていくんだと思います。
そう、大事な学びを経て、牡羊座は元に…。原点に返るのですね。
でも、何も知らなかったときならいざ知らず、
一度いろいろな人の思いや考えを知り、少なからず影響を受けた後で、自分というものを一段とがん!と貫くのは、大変です。
まあそこは牡羊座だから…。
今後どう変わっていこうとも、過度に引きずられ、自分を見失うということはないだろうけど
(そうなると、もう星座も変わっちゃったというレベル。汗)、
次に自分らしい強さを構築するときは、以前よりそれが難しく感じるでしょう。
いえ、ちょっと脅かした風に聞こえるかもしれませんが。そうではないのです。
これからのあなたは、もう小さな小舟ではなく、大きな客船となったのですよ。
たとえるならそんな感じの違いです。
ええ、根本的には、エンジン部分は何も変わっていません。
あなたはあなたの思うままに進路を決める。
その決め方も、やはり変わらず直感でしょう。
一度定まったらぶれることのないその心の方位磁針と共に、人生という荒波も、時に優しいさざ波も、たくさん越えていくのです。
気持ちが昂れば大いに飛ばしてかき分けてもいいし、そうでなければ静かに漂ってもいい。
何も変わって…いませんよね。
でも一つだけ違うのは、今後のあなたのその航海には、たくさんの同行者がいるということです。
何しろ、客船になりましたからね。
以前小舟だったときと違って、あなたがあなたを動かすその手に、たくさんの責任がかかってくるでしょう。
しかもこの責任は、誰かが「もっと自分たちの面倒を見ろ、もっとこちらに意識を向けろ!」と言ってまとわりついてくるような種類のものじゃない。
荒い波の間を抜け、その勢いでがんがん船体が揺れるときに、
「はっ!自分はいいけど、みんなは大丈夫だろうか?」
とあなたが自主的に気に掛け、大事に思ってしまう…そういう思いのことです。
人を思い、時に愛することには常に何かしらの責任が伴いますが。
そう、牡羊座を今後縛るのは、自分自身の中から湧き出るこんな気持ち。
「私は、この世に、たった一人で生きているんじゃないのだ!」
という強い強い自覚でしょう。
もし今、あなたに特別好きな相手、大事な特定のパートナーがいなかったとしても。
この点はまったく同じです。
実際、今のあなたは、「私は以前より人のことを気に掛けるようになっている」。
この内なる変化に気づいているはずですから。
もし、まだそれにも気づいていなかったとしても。
きっとそれは時間の問題だね。
神様は今牡羊座を、たくさんの出会いが咲き乱れる花畑の真ん中に座らせ、
世界を温めて一斉に花開かせ、牡羊座の方に顔を向かせているのだもの。
今もしあなたが目をつぶってしまっていたとしても、
その目はそう遠からず開きますから。
ならば…そのうちどれかと“目”が合ってしまうのも、必然でしょう。
全部の花と見つめ合ってしまったとしても、おかしくはないくらいです。
もし生涯誰にも心惹かれず、誰とも心通わせず、誰との間にも絆を感じなければ。
おそらくあなた、牡羊座は本当に無敵になれると思います。
小さな小舟でいたほうが、きっと最速で世界を回ることもできますね。
未開の地に分け入ることだって、容易でしょう。
そういう意味では、あなたは「自分だけ」で生きる強さ、身軽さを
今、本当に手放そうとしているのかもしれません。
人間関係とは、多くの場合わずらわしく、混乱を生み、人を惑わせ、時に怒らせ泣かせます。
あなただって、例外ではいられないでしょう。
でも、そうであったとしても。
どうぞ牡羊座よ、あなたには大きな船であってほしいのです。
出会ったたくさんの人たちへの思いを積んで、悠々と海を渡る。そんなスケールのでかい(笑)生き方を、いっそうしてほしいのです。
だってもともと、あなたは小さくまとまるような生まれ方をしていないもの。
シンプルであるのは結構です。
でも、それは「面倒だから、重たいから、考えるのが嫌だから、そこまで根気が続かないから」みたいな否定的な理由でいろいろなものを置き捨てて、それで身を軽くするような意味じゃない。
「本当に大事なものだけを持っていれば“十分”だから、私はそれが幸福だから。もっとも自由にのびのびと生きていけるから」
そんな肯定的なミニマリスト…それがあなたであるはずです。
かつ、いくらミニマリストだって、長く生きていれば「大事なものは必ず増える」。
これは絶対的な真理でしょう。
といって、それはどんどん物が増える、アルバムが分厚く…、思い出の箱がぱんぱん!みたいなことは指しませんが、
でも胸の中の格納庫には、味わったことの分だけ何かがしまわれていくものですよ。
「それが大事だからこそ、それをすべて持っていても身軽だと言えるような、
そんな魂の体力をもっともっとつけたいのだ。
キャパの広い人間になって、大事なもの、人、すべてを引き連れて、いっそう遠くまで行きたい!」
牡羊座。あなたこそ、そういう屈強な…ただひたすらに明るい存在であるべきですよ。
客船になったら動きが遅くなる、キレがなくなる、いろいろなところに行けなくなる。
そんなこと、いったい誰が決めたのでしょう?
生きる中での複雑な面を知ったら、人はどんどん守りに入り、考え方は鈍くなる。
…まったく、論理的じゃない思考です!
人と深くつながると、相手に縛られ、情にほだされ、世間もうるさくなって、不自由になる。
ああ偏見に満ちたことを言うその誰かに、祝福を!そんなことは絶対にないのだもの。
さあ牡羊座よ、もうよくわかりましたね。
今大いに愛を知るチャンスをもらい、人から守られ守る喜びを知りつつあるあなたは…。
一層遠くまで旅立てる魂として、再出発しようとしています。
世間にはびこるこんな呪いなんか、速攻またいで、
臆病風に吹かれる、でも本当は人とかかわりたい周りの人の背中をポンとたたいて、喝を入れてあげて(笑)。
そしてあなたも、また行きましょう。
「よりスケールの大きい、たくさんの人と一緒の旅をするなら、
倍のエンジンを搭載すればいいじゃない!(簡単簡単)」
そういって、とても難しい努力、しがたい困難とも、にやり笑って四つに組むのがあなたです。
どうぞ、どうぞファイトです!
あなたの船に乗せてもらう友達の一人として、私も断然…応援していますよ!!!