書き出したら、ついその続きを書いて吐き出したくなったので、書きます。
今年2月ごろ、いつものようにジャガイモ植えたいなと思っていました。
しかし、私の畑では、10キロも植えることができません。
そのとき、ふと思い出したのです。
っていうか、その言葉はまるで呪文のように私の頭の中でコダマしていました。
境界トラブルで隣地の農家さんが来られた時のこと、
『あんた、この畑にお金払ってるの?!わしのところなんかお金もいらないし、こんなとこやめてわしのところ借りたらいい、いつでも言っておいで。わしの名前はAですぐそこに住んでるから。』
私は、この言葉にときめき、心臓がバクバクしました。
何故なら、お隣の畑は綺麗に整備されていて、いつも草1本生えていません。
除草剤でも撒いているのかと心配しましたが、全て耕運で草を生やさないようにしているとのこと。
広さは1反弱、しかも、隣り!
もし、この畑を借りることができたら、購入してよりただの1度も使ったことのない、種蒔きごんべえで種も撒けるのです!なんてすばらしいことでしょう!
『それでは、是非お願いします!』
心の中で叫んでいましたが、今回の件もあり、それにこの広い面積を管理できるだろうかといった不安もよぎり、すぐに返事することはありませんでした。
でも、『いつでも言っておいで』の言葉は、私の心の中に灯をともし、いい感じで響き続けていたのです。
そうだ、勇気を出して訪ねてみよう。
でも、電話なり聞いておけばよかったと気づいたのは夫にそう言われた時でした。
直ぐ近くなんだからすぐわかる、とAさんを探しました。
ところが、このAという苗字の方は沢山いて、訪ねたお宅は全く別人でした。
これこれしかじかのAさんをご存じないですか?
さあ、知らないね。。
時間を見つけては探しました。
そして、3月になってついにお隣の畑のAさんの家を見つけることができました。
畑にいるから、夜電話します、と奥さん。
もう、ドキドキしながら電話ばかりを気にしていたら、掛かってきました。
すると、一言
『理由あって貸せないんだ。』
えっ?!
なんで?とは聞けませんでした。
『そうですか、わかりました。ありがとうございました。』
これであえなく、整備された畑の夢は消え去りました。
でも、確かにそう言ってくださったのに。。。
まるで狐につままれたようで、夢でも見ていたのでしょうか。。
でも、貸せないが現実なのね、
事実は何よりも奇なり。
というわけで、ジャガイモは10個ばかりを植えました。