いつもありがとうございます。瀬谷松栄塾田中です。
サンデー毎日さんで、大学別の高校別合格者数が掲載されているようです。
こういう上位層にとって有益な情報というのは、ネットでも本でも比較的手に入りやすいのですが、準上位というか・・偏差値60くらいの高校~50くらいの高校までの情報ってこういった集計されることがほとんどないんですよね。
まとめてみようかな、と思い各学校のHPを回ってみたのですが、
情報の出し方が学校により異なりすぎる(既卒も含む、主な大学しか載せていない等)ため、データとしては役に立たないなあ、と・・・・
※手計算なので漏れやミスがあったらすみません
勉強犬先生からは
「高校案内みてまとめればいいのに」
とツッコミをうけました。
普段買わないから考えたことなかった。(しかもあるやつは全部あげてしまった)
まあ、その集計自体は今年発売されてからまた改めてやるとして、
当塾で受験する生徒が多かったり、または通っている生徒が多い高校で見てみると、中でも旭高校が(ここ最近は誰も受験していませんが)わりと親切な表記をしているなと感じます。指定校推薦と公募制と一般と、でデータを分けていますしね。
2023年3月卒業生データ
旭高校 みんこう偏差値47
GMARCH 指定校 法政 1 一般 中央 1(凄
成成明学獨國武 一般 3
日東駒専 指定校 10 一般 11
神大 指定校 15 一般 2
関東学院 指定校 14 一般 7
東海 指定校 4 一般 10
ちなみに旭は 指定校推薦による合格 92 AO/自己推薦・公募計 44
計136で、1学年の生徒数がおよそ300ですから全生徒の45%が推薦で大学に行っていることになりますね。
ちなみに専門学校と短期大学もほぼ全て推薦でのべ111名、就職が公務員含め10名となっていますから、合わせると257名、実に85%以上。こういう状況だと10月にはみんな進路決まってますから、このあとの一般受験生はかなり精神的にきつそうです。
続いて霧が丘 みんこう偏差値49 大学進学率6割
かつては旭が49、霧が丘が47だったのですが、いつのまにか逆転してしまいました。
GMARCH 3(進学1)
成成明学獨國武 1(進学0)
日東駒専 22(進学16)
神奈川大 34(進学28)
関東学院 36(進学29)
東海 19(進学12)
霧が丘は指定校含めた推薦でほとんどの生徒が合格を決める、と聞いています。
霧が丘から大学行きたい子は高1からガンガンがんばってください。
なお、授業カリキュラムと学習難易度から考えると、80点以上取っていても全然受験レベルには全然達しません。一般受験を目指すなら学校のカリキュラムで進むのではなく予習して、もう少しハイレベルな問題集に取り組むなどしてください(特に理系)。
瀬谷 みんこう偏差値56 大学進学率7割
GMARCH 26
成成明学獨國武 19
日東駒専 80
神奈川大 65
関東学院 38
東海 57
受験時の学力では、松陽と瀬谷はそこまで大きな差はないかなあと個人的には思っていますが、結果ではかなりの差が出ています。これは大学進学希望率の大きさと環境の違いなのでしょうか。どうなんでしょう。校長先生。
松陽 みんこう偏差値60 大学進学希望率9割超
一部その他でまとめられてしまっています。
GMARCH 66
成成明学獨國武 34
日東駒専 101
神奈川大 61
関東学院 23
東海 44
松陽は神大給費生を力試しとして受ける生徒がかなりいるようですね。結果合格が積みあがっているのでしょうか。学校内の上位と下位では、はっきりいって勉強の姿勢が一番の差になっているように思います。地頭が良いから高校は余裕で合格したけれども、舐めて勉強を真面目にしないから頭はいいのに下位ということも。
心当たりのある生徒。気持ちを引き締めて受験に取り掛かってください。私は早々に指定校推薦をあきらめたタイプですが、そのかわり勉強しました。指定校を諦めるから勉強をしなくていい、のではなく、諦めるならなおさら本気でやってください。特に理系。予習しないと間に合わないです。
海老名 みんこう偏差値61 大学進学率は年度によりばらつきが多い(コロナ禍は特に低く、昨年度は90を超えた)
GMARCH 245(進学 88~)
成成明学獨國武 91(21~)
日東駒専 190(38)
神奈川大 92(進学17)
関東学院 24(3未満?)
東海 56(進学5)
~となっているのは、進学者4名以上の学校のみ記載ありだったため。3以下の学校の分が加算できていません。
さて、こういう実績を保護者の方、または生徒たちはどのようにとらえるでしょうか。
GMARCHこんなに受かっているならほとんどいける!?と感じるでしょうか。(まあ実際海老名は1学年400弱なのでは少なくとも2.5割程度はMARCH以上または国公立に進学してるわけで、これはこれで凄い。
ただ、(偏差値上では)それ以下の学校の、合格者に対しての進学率を考えると満遍なくみんな合格しているというより、上位層が合格実績をたくさん稼いでいる、とも見えますよね。事実はわからないですけれど。
大学合格は高校合格と違い、「複数合格が当たり前」です。ですから単なる多い少ないでは判断できません。
※逆に、高校受験に関しては、「何人合格したか」も大切ですが「何人落ちたか」も考えなければなりません。合格者数は多いのに、実際の倍率以上に不合格になってしまっているという高校受験塾もあります。
空気感というのは当然大切で、「みんなが遊んでいるときに勉強しなければいけないストレス」というのは私たちが考えている以上に大変なものです。指定校推薦で受かっている子からの遊びの誘いだったり、逆に相手としては慰める声掛けのつもりだったとしてもそれが悩むスイッチになったりする生徒もいます。そういう意味で中堅前後の公立高校からの大学一般受験は、勉強の難しさももちろんありますが、大学進学希望率というものはかなり大切なのではと思います。
いずれにしても「この学校に行けば進学ができる・有利」なのではなく、結局「いかに本人が努力したか」にかかっています。もちろん大学進学が全てではないですから、そういう価値観でいるのはぜんぜん構わないと思います。ただ思い出していただきたいのは、高校受験ですら中1から頑張る(遅くても中2)子が多いのに、大学受験になるとなぜか「高3から頑張る」という子が出てきます。大抵間に合いません。
進路指導が適切であれば間に合うかも。でも、単に予備校に行って、授業受けて、問題集解いて・・・こんなのでは通りませんから、その覚悟をもって高校でもがんばってください。
私は勉強が全てと思っていませんから、勉強以外に経験を積むためにいろいろやってみるのもいいと思います。
部活に青春のすべてをかけることも、まあダメとはいいません。でも、もしそれをするのであれば、「勉強できないことを部活のせいにしないで、両方頑張りましょう」。
だって、好きなことやってるんでしょう。やりたいことやってるんでしょう。
それじゃゲームやってるだけの子と変わらないじゃん。
事実を認めた上でやらない選択をするのなら、それはそれでいいと思うのですが。