いつもありがとうございます。瀬谷松栄塾田中です。

 

 

インスタグラムで「やってほしくない勉強法7選」というのを上げたことがあるのですが、じゃあ結局どうすればいいのというご質問が出ましたのでここに書きます。

 

やってほしくないことの逆をすればいい、ってだけなんですけれどもね。

 

なぜ、やってほしくないこと。という表現をしたかというと、

 

こういう風にしてみたらどう?はやらないからです。

やってはダメ、と言わないとやってしまう。または、言ってもやってしまう。

 

塾という場は特に強制力が発揮しやすい場所ですから(少なくともうちは)、禁止することによって改善させるのが一番早いというのが本音です。心理的にも「あ、これダメだって言われてたな」ということを気付きやすいし、

 

「やっちゃダメっていうことを繰り返しやる人のことをどう思う?」という質問に対して

「人間の屑だと思います」

「俺はそこまで言っていない!!!」

というリアルXでのやりとりみたいなことも起きているとかいないとか。(起きてます

 

忖度してそういうこと言うのはダメね。自分が変わらないよ。相手に合わせて答えてるだけだからね。自分が心から良くないと思った時に、行動は変わっていくことでしょう。宗教か?

 

さて本題。あちらは行き当たりばったりで作ったので、順序を変えます。

 

 

  ①漢字や英単語を〇回書く。

 

 

回数を「消化」ノートを「消費」することが目的となっている。覚えることが目的になっていない。覚えられるなら1回も書かなくてもいいし、書いた方が覚えるなら書けばいい。覚えているものを何回も書いたり、思考停止してただ写していたり、たとえばアルファベットを一個ずつ確認して書く、ということは覚えるという観点から推奨していない。一方学校の漢字練習などの課題で回数が決められている場合は「漢字の偏だけ書いてからつくりを書く」というのはいいんじゃないかなと思っている。偏の意味・つくりの音がわかっていれば漢字を覚えることに役立つからでもある。ごめんなさいね、邪道で。前提として偏の意味がわかってなければいけないんだけれど、勘のいい子なら教えてもらわなくてもできるのではないだろうか。

 

©鋼の錬金術師 塾内にあるけど読んだことはない。時間をくれ

 

 

 

  ②問題を解きっぱなしで答え合わせをしない。

 

 

入塾したての生徒には稀にあるのだけれど、自分の答えが合っているか合っていないかに興味を持てなければ学習効果はないに等しい。

入塾面談の時にテストの点数を聞かれて「覚えていない」という生徒が稀にいるが、(本当は恥ずかしくて言いたくないだけだった場合を除いて)やはり自分の点数に興味がない→できるようになることにも興味がない ように思える。そのため、そういったところから考え方を改めてもらうようにしている(宗教か?)。

 

問題を解くことと答え合わせはセット。これは勉強するにあたって最低ライン、本当の最低ライン。でもこれすらできていないケース、勉強が苦手な子には多い。

 

 

  ③答え合わせをして、間違えた問題には正しい答えを赤ペンで書く。

 

 

これが次の段階。これ、なんでダメなの?ってよく言われるんですが、半分以上学校のせいであるともいえるのですが作業になっているんですよね。

 

かといって「できなかったやつはあとで勉強しよう」と赤入れしないでおくと、いざ提出しようとしたときに「漏れ」が発生して、その「漏れ」で減点される。これ本当に良くない仕組みだと思います。

 

学校の提出物に関してはオレンジペンで書いておいて、赤シートで消して勉強しなおすのが良いから、答え合わせの時に答えを写すのは可にしています。

 

普段の勉強では何も考えず答えを写すのではなくて、課題を切り分ける。

 

・暗記不足なのか

・問題の読み違いではないか

・理解が浅いのか

 

 

 

それぞれの勉強方法は異なるので、自分で課題設定をしたうえで

暗記不足に関しては覚えなければいけないのでオレンジで答えの記入は妥協案としてOK。

問題の読み違いなら解きなおす。その上で、なぜその「読み違い」が発生したのかをチェックして、どうすれば同じミスをしないかを考える。そしてそれを実践してみる。

理解が浅いのなら教科書を読みなおすなり質問しなおすなりする。問題を解くことを通じて理解が深くなることもなくはないけれど、最低限の知識がない状態でそれをやってもあまり意味がない。教科書に戻ろう。

 

その上で解きなおして再度丸付けをする。

 

 

  ④わからないことをわからないままにする。

 

 

上記でも書いたとおり、丸付けしてそのあとにわからないことをわからないままにしても、二回目三回目解いても結果は変わりません。質問するなり、調べるなりしよう。

 

解説読んだらわかった、は曲者で、実際はわかった気になっているだけ、ということもかなりある。そのため「他人に説明できるか」の視点をもって復習してもらいたい。

 

 

⑤カラフルなノートまとめ

 

カラフルにまとめノートを作ること自体は「色に意味を持たせて、自分の中で統一性を持たせれば」完全に無駄とは言えず、まとめる段階で覚えられる子がいることも事実。でも大多数にとってはいわゆるタイパが悪い。ノートまとめと称して「参考書丸写し」だったり、自分がわかっていることも事細かに書くので無駄が多いし時間が必要以上にかかる。提出物としての価値を高めるとするとどうしても網羅性が必要で、「自分がわかってるから書かない」が認められないからやらざるを得ないのだけれど、自分が勉強するためにまとめるのであれば「言葉は少なければ少ない方がいい」と説明している。そのノートを後日見て、何を書きたいのか、何を言いたいのか自分がわからないのであれば再度勉強し直し。あ、ここはこういうことを勉強したかったんだな、と知識が芋づる式に出てきたら大成功。

 

 

  ⑥行き当たりばったりの勉強

 

 

平均までもっていくためには正直根元から固めていくことが大切で、とにかく入門入門入門入門レベルでやっていかなければならないのだけれど、これがある一定ラインに行ったら次は基礎基礎基礎に行かなければならない。そのときに「今日はなにしよっかな、これでいいか」になりがちで、さらに言うと好きな教科ばかりになりがち。どこを伸ばしたほうがいいのかを考えて、意識的に取り組むことが必要である。(公立中学生の)平均でいいなら別に普通にやればいいんじゃないかな。

 

 

  ⑦間違えた問題や答えを消す

 

 

これはね、マジで、財産を燃やすようなもの。

間違いは財産です。

 

自分がどんなミスをしたのか。

 

集中力が足りなくて適当に解いたのか、どういう考えのもとこの答えを導いたのか。

そのときは覚えていても後で見返した時には忘れてしまうことも少なくないから、記録はきちんと残しておく。第三者から見てもなぜ間違えたかが一目でわかるし、消しゴム使う時間も無駄だし、お互いにとっていいことづくめ。

 

数学の解きなおしも「間違えた!もう一回解こう!解けた!次!」とやらないで、どこで間違えたか、を自分で探してみよう。計算ミスであれば解きなおしで解ける。でも、自分がどういうところで間違えやすいかを理解することに意味があるし、「これは計算ミスなだけで本質的にはわかってるから大丈夫」となってしまわないことにも意味がある。

計算ミスで間違えても、わかってない子が間違えているのと評価は一緒。悔しくないか?

 

悔しいです!

 

 

これが、次に進むためのエネルギーとなる。若いっていいわね。