こんばんは。瀬谷松栄塾の田中です。

 

基本的にこのブログを読んでいるのは、たぶん8割同業者、2割くらいが保護者の方、さらにその保護者の中の2割程度が入塾などをご検討いただいて読まれている方だと思っています。

 

2月にコードアドベンチャーを導入しようと決定し、ちょこちょこ準備をして、来月いよいよ体験会。

 

13日・14日の回が今7割程度席が埋まっている状況です。

 

 

さて、マイクラプログラミングと聞いて保護者の方はどう感じるのでしょうか。

 

 

私が子どものころの親世代であれば、「ゲームばっかりやって」という感想が大部分なのではないでしょうか。

私自身小学生の間はマメができるくらい四六時中ファミコンやって、その途中でファミリーベーシックというのを買ってもらってプログラミングっぽいものをちょっとやってみて。

 

 

 

中学に入ったらスーパーファミコンをやって、父のパソコンを使いN88-BASICというものをいじってみて(といっても雑誌に載っているプログラムをそのまま入力するだけでしたが)、中3のときにX68000というPCでX-BASICを触ってみて・・・そういう行為を通じてタッチタイピングを覚えていったり、エラーが出たときに何が違うのかを見るようになったり、数値を変えたら挙動がどうなるか試してみたり・・・そういう試行錯誤の経験も、なんだかんだ勉強の役に立っていたような気がします。

 

 

 

 

それでもやはりどうしても当時はゲームをしてばっかりいたのはほとんど男子でしたし、今でこそ女の子も割とゲームをするようになってはいるもののまだ多数派ではありませんよね。

 

となると保護者のお母様方はどう考えるのでしょうか。

 

 

勉強になるならいいんだけど所詮ゲームじゃないの

 

プログラミングっていっても、コードを書いていくのじゃなければ意味ないんじゃないの

 

 

 

そういうお考えの方もいらっしゃることでしょう。

 

 

 

ちなみに私は子供にマイクラを買ってあげてはいたものの、今回導入にあたるまでマイクラ自体をやったことはありませんでした。(というかそもそもゲームに時間を費やす余裕もなく…積みゲーが増えていく状況…はやくリングフィットやらなきゃいけないのに…)

 

 

 

 

  そもそもゲームはダメなのか

 

 

 

ゲームがダメな理由って、やっぱり自分を制御できないことだと思うんですよね。

 

昔僕らの時代は、

ゲームは1日1時間!と高橋名人がCMで言っていたくらいでした。

 

 

コンセントをぶち抜かれたり、ゲーム機を隠されたり、なんていうのはよく聞く話で(そういう意味ではうちは制限をされたことがありません)、結局バランスのことなんですよね。各家庭にテレビが複数台なかったとかそういう問題もあり、逆にずっとゲームばかりできる子ってあまりいなかった記憶があります。

 

現代だとYouTubeとswitchで、それぞれ独立した端末であり、規制に苦労する、なんて話もよく聞きますが、繰り返しますがそれってゲームがだめなのではなくてやはりコントロールできない、というところに問題があるんじゃないかなあ、と。

 

例えばゲームとYouTubeばっかりの子がそれをとりあげられたって、別にその時間を勉強に充てるわけではないですからね。

 

 

 

 

  娯楽を通じて頭を使うことを学ぶ

 

 

 

ゲームや読書、パズルやごっこ遊び、というのは私は必要なものだと思っています。娯楽を通じて学べることって多いですしね。

体感でしかないですが、ブロックでたくさん遊んでいたようなお子さんは空間図形問題得意になりやすいですし、頭を使いながら遊んでいるお子さんは数量感覚を身につけやすい傾向なんかはあると思うんですよね。

 

 

ただ、最近のゲームは親切設計というか

 

なんとなくやってても、適当にやってても正解にたどりついてしまったり、文を全く読まなくてもなぞときが出来てしまったり、考えるのがめんどくさくなってしまったら攻略サイトが充実しすぎていたり・・・とそういう「コンテンツを消費する」といった遊び方に近くなってくるともうこれは頭を使いませんから、勉強にも全く役に立ちませんし、そもそもそれ娯楽なのか・・・?という気もします。

 

 

プログラミングの意義

 

そもそも今小学校や中学校で習う程度のプログラミングは、皆さんが想像するようなコーディングではありません。スクラッチでのプログラミングなどもそうですよね。

では何のために学ぶか、というと、いろいろな視点があると思うのですが、その中でも私が重視したいのは

 

「問題を細分化する」

 

 

「目的達成のために、どうすればいいかを考える」

「トライ&エラーを繰り返したうえでの成功体験を積む」

 

これは普段の勉強で指導していることそのものでもありますが、やっぱりこういう「集中力」「粘り強さ」というのは「ゲームを絡ませることによって」さらに強くなっていくと思うのです。

 

とくに中学年以下は「思考力」ではなく「作業」でものごとを進めてしまいがちです。もちろん中受をするような子であればそうではないのでしょうが、学校では少なくとも思考力を問われるような問題というものはあまりなく、あったとしても「わかんなーい」とすぐ投げ出しがちなのは、皆さんもご存じのことでしょう。よく「応用問題」と言われがちな「文章問題」ですね。実際はあれは応用問題でもなくて、たんに式を文にしただけなんですけれども。その程度であっても「考えることを放棄しがちになる」。

 

それをどうにかしたい、と思って、当塾ではボードゲームを用意したり、漫画を用意したり、一緒に映画を観たり・・・そういったことをしてきました。

 

 

でも残念ながら当塾のメイン入塾時期は小6か中3です。そういうことをやってる時間って、実はなかなかもう確保できない。

だったら。これから学校の勉強にも役に立つであろうプログラミングを使って、論理的に物事を考える習慣をつけてほしいな、と思った次第です。

 

 

もちろん、そのついでに計算の練習や漢字などもやってもらいたいな、と思い、「やらせてあげるから勉強もしなさい」と保護者の方が交換条件を出しやすい設計にしていますが果たしてどうなることやら。