こんにちは。
瀬谷松栄塾田中です。
本日は休塾日でしたが、中3の土曜講習の振替を実施・・・・の予定でした。
ほぼすべての生徒が病欠し、休塾日を間違えた生徒が勉強しに来る、というよくわからない日になってしまいました。
当塾では学年の勉強まで追いついた生徒には、週3回 数学プリントの実施をしています。
毎回11問で、最後だけ文章題でやや難易度が高め。
ここで間違えるのは「わからない」ケースが多いので、躓いている部分を説明して、類題を2問解いてもらって、できたらクリア。という感じで実施をしています。
しかし実際は、その他10問を間違えることも少なくありません。
平均2問くらい間違えます。
そしてチェックをいれて、解きなおしをさせるのですが(この時点ではなにも教えません)、だいたい正解することができるのです。
これは、
わからないではない。
ということです。
できないでもない。
ということです。
だってできてるじゃん。
では自分が間違えたのはどこなのか、ということは必ず説明してもらいます。
そのうち、毎回同じ言い訳をしていることに気づきます。
いつまでそれを続けるのか。落とし穴がここにあいているよ、とわかっていて、自分から落ちにいっても、誰も笑ってくれないし、笑われてもつらいよね、と。
おいしいカレーの作り方をカレールウのメーカーさんに尋ねると、ほぼ間違いなく「裏面のレシピ通りに作ってください」と言われることでしょう。
人参が生煮えだった。ゴリッゴリッ
次は生煮えやめよう。
またカレーを作ったけど、人参が生煮えだった。ゴリッゴリッ
それでもせっかく作ってくれたんだから、と食べる子は稀で、まず間違いなく「また生じゃん、ちゃんとやってよー!」と文句のひとつも子どもは言うでしょう。保護者の方に甘えているってことですからね。(言わない子はとても優しい子。ですね。)
これのミスの原因は、生煮えの状態でルウをいれたこと。ルウを入れた状態だと、生煮えから復活するのはなかなか難しい。
→あ!生煮えなだけなら、ルウいれてからさらに煮こめばいいじゃん!
→焦げるという別のミスをする。
→どうすればよかったのか?を考える
→同じミスをどんどんしなくなる!
このように、原因がわかっているのだから、同じミスをしないように、対策をするのが普通ですね。
いつもするミスには特徴があります。それを次にしないように、気を付ける。
もちろん、ミスというのは気を付けるだけでなくなるわけではなく、そこまで神経を使わなくても再発防止できるようにする仕組みをつくることは大切です。
でも、それ以前の問題なんですね。
だって、二回目やって解けるのだから。
二回目やってもわからないならば、レシピを見て、真似をする。
慣れてきて目分量でやるから、適当にやるから、おいしくないものができあがる。
まあ、私は目分量で適当にやってもそこそこおいしいものをつくる自信がありますが(残り物処理得意
単純な計算問題をミス0でできるようにすることは、それ以外のことに頭を使うことができるようになる、ということです。
準備体操で息切れするような私が、1㎞走れって言われた死んでしまいます。(運動しろよ)
1㎞走るところまでが準備体操だ、息切れなんかしないよ、という状態の方がよりたくさんの練習できますよね。
できないことをできるようにさせるのは塾のシゴトですから、できないことは教えましょう。
そうしたら、今度はレシピ通りにまずは作ってみましょう。アレンジはそれから。
カレーが作れるようになったら、類題のシチューを作りましょう。
シチューが作れるようになったら、今度は調味料をつかって肉じゃがをつくっていきましょう。
「料理と勉強って同じなのか!?」
とんかつDJアゲ太郎より。
できることを増やす、というのはこういうこと。
という話を、休塾日なのに来ていた中2にするなどしました。