人の行動や態度は、環境によって左右されます。クライエントの問題解決には、環境に働きかけることの重要性を説きました。そこで、ソーシャルワーク実践において、4つの基本的なシステムを提唱したのが、ピンカスとミナハンです。
相談援助の理論と方法
問題100
ピンカス(Pincus, A.)らによる「4つの基本的なシステム」の中の,ターゲット・システムとチェンジ・エージェント・システムに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ターゲット・システムは,役割を遂行するソーシャルワーカーを指す。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「ターゲットだからね・・・目的とか狙いだよね・・・ソーシャルワーカーが狙いとか・・・意味がわからない・・・この選択肢は違うかなぁ」
(調べてみた)
ピンカスさんとミナハンさんは、ソーシャルワークの実践について4つの基本的なシステムについて述べています。
クライエント・システム
問題解決を望む、クライエント本人と家族等のクライエントを取り巻く環境の事です。
チェンジ・エージェント・システム
援助を担当するもの。ソーシャルワーカー、ケースワーカー。施設。社会福祉機関。
ターゲット・システム
ソーシャルワーカーが働きかける、問題解決に影響をあたえてくれる標的の事です。人であったり、組織であったり、地域だったりです。
アクション・システム
クライエントの変革をもたらす人、環境、援助活動などすべてのことです。
2 ターゲット・システムは,ソーシャルワーカーが所属している機関を指す。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「システムだから、機関・・・ここだけを見るといいような・・・でも、ソーシャルワーカーがターゲットとは意味が不明、上の1と同じかな・・・この選択肢も違うとしよう」
(調べてみた)
ソーシャルワーカーが所属している機関は、チェンジ・エージェント・システムです。
チェンジは、「変化」
エージェントは、「代理」「仲介」
システムは、「制度」「組織」
「問題解決を望む本人」と「問題解決を望む周囲の人(環境)」を仲介して、問題解決の仲介をする役割を持つのは、ソーシャルワーカーといった福祉従事者です。
3 ターゲット・システムは,変革努力の目標達成のためにソーシャルワーカーが影響を及ぼす必要のある人々を指す。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「影響を及ぼす必要のある人を、ターゲットにするのか・・・これかなぁ・・・」
(調べてみた)
ターゲット(Target)
「標的」「的」といった、狙いを定められる箇所です。
システム理論をソーシャルワークに取り入れる前は、治療モデルが主流で、問題を抱えている本人に、病的な原因があるとされていました。
そのため、本人の病的な原因を重視し、改善を図っていました。
システム論のもとに生まれた、ピンカスさんとミナハンさんの4つの基本的なシステムでは、本人に影響を与える、本人に変化を及ぼす、周囲の環境を重視しました。
4 チェンジ・エージェント・システムは,契約の下,ソーシャルワーカーの努力によって利益を受ける人々を指す。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「よくわからないが、契約の下というのに違和感が・・・利益を受ける人すべてなのでは・・・これは違うかなぁ・・・」
(調べてみた)
5 チェンジ・エージェント・システムは,目標達成のために,ソーシャルワーカーと協力していく人々を指す。
(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)
「チェンジ・・・変化・・・目標達成のためには、現状の中で変化が必要だね・・・これか・・・」
(調べてみた)
チェンジ・エージェント・システムは、援助を担当する、福祉従事者やその機関です。
その協力者は、クライエントに変革をもたらす人です。
これは、アクション・システムです。
「3」と「5」が残りました・・・
ターゲット・・・これは、クライエントの問題解決での課題を指すような気がします・・・
という事で
私の答え 「5」 正答は「3」
あったらいいな暗記パン・・・
知ってます?そんな便利なものはないのですが、記憶が定着しやすい方法というものがあるようです、それを学ぶと良いのかもしれません。
私が持っている、用語辞典も社会福祉六法も古くなってきました。新しいものを購入しないといけませんね。
問題を解いていて、知らない事を知ると、新しい自分になった気がします。それが、楽しいですね。