第31回社会福祉士国家試験を解いてみた~手続き記憶 エピソード記憶~ | 福祉 介護の勉強ブログ

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感覚記憶は、数秒間で忘れてしまいます。展望的記憶は、予定を覚えておく記憶です。

 

心理学理論と心理的支援

 

問題10 記憶に関する次の記述のうち,正しいもの1選びなさい。

 

 

1 手続き記憶とは,覚えた数個の数字を逆唱するときに用いられる記憶である。

 

2 感覚記憶とは,自転車に乗ったり楽器を演奏したりするときの技能に関する記憶

である。

 

3 展望的記憶とは,「いつ」,「どこで」,「何をしたか」というような,個人の経験に関する記憶である。

 

4 エピソード記憶とは,「明日の3 時に友人と会う」というような,将来の予定や約

束に関する記憶である。

 

5 意味記憶とは,「日本の都道府県の数は47 である」というような,一般的な知識

に関する記憶である。

 

(解いてみた・・・これは解説ではなく、私の頭の中の言葉です)

 

 

 

1 「これは、何かのやり方を覚えることなのでは、ないのか・・・手続きだからね・・・この選択肢は違うかなぁ・・・」

 

2 「この選択肢が、手続き記憶なのでは・・・では、感覚記憶とは何だろう・・・とりあえず、この選択肢は違うかなぁ・・・」

 

3 「展望的記憶…初めて聞きました・・・いつ,どこで,何をしたか・・・これはエピソード記憶なのでは・・・この選択肢は違うかなぁ・・・

 

4 「将来の予定や約束・・・これが展望的記憶かなぁ・・・将来の展望・・とか日本語的にもあうからなぁ・・・という事で、この選択肢も違うかなぁ・・・

 

5 「残ったのは、この選択肢のみ・・・これかなぁ・・・でも、意味的記憶がよくわから

ない・・・

 

 

私の答え  「5」   正答は「5」

 

 

(調べてみた)

 

 

1 手続き記憶・・・自転車に乗れる、ピアノが弾けるといった、言葉によらない記憶

の事です。経験の繰り返しで身に付きます。

 

ちなみに、数字の逆唱で使われるのは、作業記憶です。

認知症の簡易検査で使われる、長谷川式認知症スケールの中にも、逆唱の質問がありま

す。

 

 感覚記憶・・・人間の外部からの刺激について、意味を理解せずに、 そのまま1秒くらいは、記憶しておけるというものです。

 

たとえば、

歩いている時の風景などは、次々に視界に入ってきますが、特に、気に留めなければ、 ほんの1秒くらいであれば、脳内に記憶されています。この非常に短時間の記憶のことを、感覚記憶と呼びます。

 

記憶保持の時間から、3つの種類に分けられます

 

感覚記憶・・・すれ違う人の顔は、一瞬は覚えますが、すぐに忘れます。

 

短期記憶・・・テレビでプレゼントの応募先の住所を見ます。何とか頭に入れて、メモします。そして、忘れます。それくらいの時間(数十秒、数分)の記憶保持。

 

長期記憶・・・最初は調べながら使っていた、スマホも、何度も使っているうちに、使い方を覚えてしまう。

 

短期記憶と長期記憶の違いを表すには、何度も電話をかけていると番号を覚えてしまうという話が分かりやすいのですが、若い人は、リダイヤル機能を使っているから、ピンときませんよね。

 

3 展望的記憶・・・将来に向かっての記憶であり、これから何をするかという予定を

 記憶するものです。

 

認知症の方に多い、火の不始末・・・この記憶力の低下が原因です。

 

4 エピソード記憶・・・個人が経験した出来事に関する記憶です。昨日の夜は、レストランで家族と夕飯を食べた・・・といったようなことです。

 

ちなみにですが・・・

夕飯に、何を食べたか忘れてしまうことがあります・・・これは、ただの物忘れです。認知症の方は、夕飯を食べたというエピソード事忘れてしまいます。ですので、何度も、「ご飯はまだ・・・」と繰り返し訴えます。

 

5 意味記憶・・・一般的知識(法律や言語など)を言います。

 

学校で勉強をして得た知識も、意味記憶にあたります。

 

 

正答の決め手・・・

手続き記憶は、自転車の乗り方や楽器の弾き方のように、体で覚えた記憶。

 

エピソード記憶は、個人の体験の記憶

 

この2つがわかっていれば、この問いは、解けますよね。