ブログにご訪問いただき、
ありがとうございます。
ソーイング本にも載っていない
学校でも教わらない”コツ”を知って
「10年かけてもできなかったのが出来た！」
あなたのハンドメイドを
既製服レベルにしませんか？
アパレルでパタンナーをしていた時は
出来上がった最終パターンの
マーキングをして用尺を出すまでが仕事でした。
生地の用尺と、その他の服資材、一着にいるもの全てを出して、
そのあと、「生産」という部門へ
その指示書を渡します。
そこから生産は、何色が何反必要とか、
必要な生産数の発注と正確なコストを出し、
仕入れと工場への発注、原価計算を行います。
この時のマーキングはコスト重視、
キッチキチのマーキングです。
一着分で1cm単位まで出します。
１着で１.５８mとか。
これで用尺がかかりすぎると
生産からやり直しがきます。
かなり脳トレのパズルのようです＾＾
もちろん余裕で入れているのではなく
隣同士のパターンは、カッターの刃が
スレスレで入ればOKというルールです。
１着.分で余裕があり、これ以上詰められない。となると
２人取り、３人取り、などの方法も使います。
例えば、
１着で１.５８mでも
２着分を一度に入れてマーキングすると２.８８m。
だとすると、１着分当たり１.４４mとなり
１着分でマーキングするより、
１着あたり１４cm縮まります。
これがアパレルにとってはとても大きいのです。
２人取り/２.８８m
という表示で表します。
パンツは歪な形をしているので
だいたいが２人取り、３人取りになることがほとんどです。
学生の時は、課題の度に
かなり多めに生地を買って
隙間だらけ、余裕だらけで生地を裁断して
そういうもんだと思っていました。
他に作る時もかなり大雑把に買っていました。
でもアパレルでずっとこのマーキングをしていたら、
パターンさえ決まっていれば
裁断の時の隙間、これは確かに全くいらない。
ということが身につきました。
ソーイング本でも
ゆとりを持ってマーキング図が書いてあり、それにプラス
２０〜３０cmほど余計に用尺が書かれていることが多いです。
何かあった時のために・・・
ということかもしれませんが、
何かって無いのです。
逆に詰めてパターンを置いて裁断することに
なんのリスクも無く、
どちらかと言うと、隙間で生地がたるんだりもせず、
裁断台の上に全て乗り切ることも多く、
その方がやりやすいことが多いのです。
そして何より、残った生地が
何か作れるわけでも無いけど捨てるにはもったいない・・
とりあえずとっとく。
みたいな生地がたまらなくて済みます。
これは一度作ってみて、気に入ったパターンで
また作りたい。
こう言う時にとても便利。
そのために必要なのが
マーキングです。
マーキングはゆとりを入れずにきっちりした寸法で
出しておく。
パタンナー時代に出していたように
例えば、１着分１,６８mだったら、そのようにメモっておく。
そうすると、なんとなく
２m買う必要なく、
１、７m買えばできるんですね。
ピッタリ無駄なく出来上がると
意外にもとても気持ちのいいものです。
例えば、１,４２mとかだと
生地やさんによってはちょっと多めにカットしてくれる。
それを見込んで
１,４mを買ったりします。
また、同じパターンで作るけれど
丈を５cm長くして作ろう。
とするなら、
５cm多めに買えばいいのか、
１０cm多めに買えばいいのか、
マーキング図を見ればわかります。
いずれにしても、
ぴったりの用尺を知っておくことで
それに足し引きできるので
買い物にいく時の目安になります。
多めに買う。という
当たり前だと思っていることに
疑問を持つ。
結構ハンドメイドはこう言うところが多いので
違う視点を取り入れてみるだけで
とても合理的に進めていけると思います。
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